「ここがお前の部屋だ。人数の都合で一人部屋だがいいな?」


「はい。大丈夫です」


「そうか。では今日はもう自由だ」


「ありがとうございました」


先生に部屋まで連れて行ってもらった。どうやら私は一人部屋だったようだ。
まぁ一人のほうが楽でいいしな。
大川さんの所へ行こう。



「おい、喜八郎!そこは私の場所だ!」


「別にどこでもいいじゃない」


どうやら隣はあの二人らしい。騒がしそうだ。
そういやもう一人のナルシストはどうしたんだろう。
ま、いつか関わるだろう。


「ヘムッ!」


「あぁ・・・こんにちは」


私を大川さんの部屋の前で待っていたのは、
立って歩ける犬。ヘムヘムという名らしい。
人の言葉をよく理解している賢い犬だ。


「大川さん。失礼します」


「やっと来たか、龍之介。大方授業を聞いていなかったのだろう。
お前の担任が聞いていない。と嘆いておったぞ」


「長い話はきらいなんです」


「そうじゃったのう」


それから大川さんに本の使い方を教えてもらった。
未来の世界では情報が大事だったから、本なんて世界に数える
程しか残っていなかったのではないか。と思う。


「ありがとうございます。大川さん」


「・・・・・・」


「大川さん?」
なぜ無言なんだ。

「のう。龍之介。ここは学園なのだし、大川さんなんて堅苦しくなく、
学園長でいいのじゃぞ?」


でも、今更めんどくさ((ゴホン。やっぱり大川さんのほうが慣れてるし。


「いえ、でも・・・「決まりじゃ。決まり。これから学園長と呼ぶように」


「はぁ・・・。わかりました」


あぁ、もうなんでもいいや。


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