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最近、香坂先輩は益々楓に夢中のようで毎日欠かさず授業が終わると教室まで迎えに来る。
その日も迎えに来た香坂先輩によって楓は嫌だともがきながらもその力には敵う訳がなくて、簡単に連行されて行った。
それをちょっと困ったように笑いながら見送る。これが最近のパターンだ。
楓と一緒に帰れないのは寂しいけれど、香坂先輩への嫉妬はあれからもない。
須藤先輩の言葉が日々じわじわと膨れ上がる。
"君はそんなに不自由なの"
言葉と同時に困惑した表情の須藤先輩も一緒に浮かぶ。

あれから、僅かな時間でも先輩と話す機会は増えていった。
例えば校舎内で、寮内で偶然会ったときは避けずに他愛のない会話を交わした。
天気がいいだとか、何を食べるのか、勉強が進まない、それは益体もない世間話だ。
楓には言い出せず、須藤先輩と話し終わった後は決まって罪悪感に駆られる。
日を追うごとに自分が醜く歪んでいく感覚に襲われる。
自分はこんな人間だっただろうか。恋人に隠し事をしてまで他を優先させる性格だったか。
自分の意思を突き通したいのであれば楓にもそれなりに説明をし、理解を得た上で実行すればいい。
それが誠実な付き合い方だと思う。
なのに、喧嘩を避けられないと理解しているから言い出せない。
結果、こそこそと隠れるように、罪悪感を背負いながら生活している。
何もやましいことはしていない。先輩、後輩の範囲を逸脱した行動はとっていない。胸を張っていられるはずなのに、何かを誤魔化している。嘘をついている。
ざわざわと心の底が揺れ始める。不安や焦り、負の感情を一つにまとめたそこを大きな匙で掻き回される。一つ一つは小さな粉だったそれは、円を描く毎に散り散りになりながら自分に覆い被さる。また一つの場所に一纏めになるまで苦しめるのだ。
漠然とした気持ちに封をするように息を呑み込んだ。

学園から寮に戻り、気付けば須藤先輩の部屋の前に立っていた。
自分を追い詰めた日は決まって足が先輩の元へ向く。
いつでも来たらいいと先輩は笑った。けれど、社交辞令がわからない歳ではない。浅ましい自分に恥ずかしくなり先輩と会う前に急いで自室へ戻る。それを繰り返していた。

「…あれ?夏目君?」

はっと顔を弾けば、須藤先輩がこちらへ向かって微笑んでいる。

「どうしたの?何かあった?」

「…あ…すいません!何でもないんです…」

浅ましい心を見透かされた気がして俯きながら謝った。
傍で須藤先輩が苦笑したのがわかる。何故笑われたのかはわからないが、ますます恥ずかしい。

「突然ごめんなさい。僕帰ります…」

「いやいや、折角来てくれたんだからお茶の一杯くらいどうぞ」

鍵を開錠し、どうぞと促される。
迷惑を顧みず突然押し寄せてしまった行動に今更羞恥でいっぱいになる。
突然訪問されても困るだろう。旧知の仲ではないのだし、非常識だと思う。
何故こんなことをしてしまうのだろう。傷を広げるだけなのに。
自分なのに何もかも制御できない。思考を把握できない。
他の誰かに乗っ取られているような気持ち悪さが付き纏う。どうしてしまったのかと焦れば焦るほどそれは酷くなっていく。
思考がどんどん流される。

「夏目君は何の飲み物が好き?」

ソファに誘導しながら先輩はブレザーを脱ぎ、シャツの腕を捲った。

「…何でも大丈夫です…コーヒーも、紅茶も、緑茶も…」

「んー…じゃあジャスミンティーにしようか」

「…ジャスミン」

あまり馴染のないお茶だ。名前は耳にしたことがあるが、口にした記憶はない。

「あの、須藤先輩はお茶も詳しいんですね」

簡易キッチンで仕度をする須藤先輩の背中に遠慮がちに問いかける。

「いや、僕はそういうのまったくわからないんだ。ペットボトルのお茶で充分だと思うし…。ただ、友達が好きでね。たまにお裾分けしてくれるんだよ」

何にでも凝る傾向があるのかと思えばざっくばらんな答えが返ってきた。
普段は面倒だから自分で淹れたりはしないが、客人にそんな真似はできないと微笑んでいる。
その横顔を呆然と見詰めた。意味はないが、こうしていると粉々になった感情がゆっくりと静かに元の形に収まる。先輩の周りだけゆっくりと時間が流れているよう。

「はい、どうぞ」

テーブルのカップを差し出され小さく頭を下げる。
先輩も同じようにカップを左手で握りながらソファに腰を下ろす。

「突然訪問して、本当にすみません…何か予定があったんじゃ…」

「いや、何もないよ。大丈夫」

先輩は微笑んでくれるが先ほどから一定の間隔で携帯のバイブ音が聞こえる。

「あの…携帯…」

「ああ、大丈夫。メールだし、放っておいていいやつだから」

もう一度すみませんと頭を下げる。そんなに恐縮するならば最初から来るなという話だ。気が弱くすぐに謝ろうとする自分に苛々する。

「香坂先輩は…?」

楓を連れて何処かへ行ってしまったのだろうか、この部屋へ戻った様子はない。

「さあ。涼はあまり部屋に長くいないんだ。学校でも寮でも僕の顔を見るのはご免なんだってさ。だから気にしないで大丈夫だよ」

須藤先輩と共にいたくないなんて贅沢だ。いらないのなら代わってほしい。
素直にぼんやりと考え、はっと我に返る。何を考えているのか。
焦りに任せてジャスミン茶を飲み干す。

「おー、いい飲みっぷり。でも火傷しないでね」

茶化されてしまった。恥ずかしい。

「もう一杯飲む?」

「いえ、大丈夫です…」

じんわりと全身に汗を掻く。暑いからではなく、それは冷や汗だ。
箱に押し込んでいる気持ちが今にも溢れそうになっている予感がする。
蓋がかたかたと揺れ、胸を打たれ振動が与えられる度に少しずつずれていく。

本当は自分の気持ちに気付いている。
知らない、認めないと突っ撥ねていたが無視をするのは許さないと、主張をやめない。
それがどうしようもなく怖い。

僕たちは際どい位置でバランスを取っている。
もし僕と楓が別れようなら、一気にバランスは崩れ四人の関係が拗れるとわかっている。
楓を失うと共に、ゆうきや景吾も失うかもしれないという恐怖が自分の意思や気持ちを全力で拒んでいる。

ずっと楓と共にいた。大事にしてくれた。支えてくれた。弱い部分は皆の目に触れないように隠してくれたし、全力で守ろうとしてくれた。

でも、先輩に恋をしているのかもしれないと気付いた瞬間から、落下速度は増していった。
その分楓が遠く離れていく。

そんな自分が許せず、足掻いてもがいて一生懸命戦うのに、勝負はつかずに終わってしまう。

楓以外を好きになってはいけない。この気持ちは消さなければいけない。
簡単なことがどうしてできないのだろう。
どうして、須藤先輩に縋りたくなるのだろう。
その答えもなんとなくわかっていた。
僕の気持ちに気付き、そして思いきり切り捨てて欲しい。気持ちが悪いとか、迷惑だとか、傷を残して去って欲しい。
絡み合った糸を自分で解くのを諦め、他人に委ねようとしている。
卑怯だと思うが、けれど一番早く解ける方法がそれだと思う。

「ここ」

俯いていた視界に須藤先輩の手が入り込むと眉間の間を人差し指でつつかれた。

「え…?」

「皺寄ってる」

苦笑する須藤先輩をぼうっと眺めながら自分で眉間をさすった。

「…皺、寄せてました?」

「うん。怖い顔してたよ」

「…すいません」

「いやいや、夏目君は意外とそういう顔も似合うね」

「意外と…?」

「うん、笑ってる顔もいいけど、ちょっとアンニュイな思い詰めた顔も男らしいというか…」

「男らしい…」

あまり言われ慣れない言葉に素直に嬉しくなって反芻してしまった。
狸のようだとか、たれ目が癒されるとか、クラスメイトにもマスコットのようだと笑われるのが常だった。小さい身体も関係しているのだと思う。
それが悔しくて頑張って背を伸ばそうと牛乳を飲んだりしているが遺伝子から変えられるわけもなく、成長は亀の行進のようにゆったりと遅い。

「どうしたら背が伸びますか?」

唐突な質問に須藤先輩はきょとんと眼を丸くした。
とてつもなく馬鹿な質問をしていると気付いたが遅い。

「うーん…タンパク質を摂って、よく眠ればいいんじゃないかな?けど今が一番の成長期なんだから心配しなくてももっと背は伸びるよ」

馬鹿みたいな、子供っぽい質問にも真面目に答えてくれるのが須藤先輩らしい。

「夏目君は身長高くなりたいの?」

子供の夢を聞いた大人のように、先輩はやんわりと笑う。
馬鹿にされているわけではないがその対応がより自分を子供じみてみせる。

「…はい。恥ずかしいですけど…僕もちゃんと男らしくなりたいというか…せめて見た目だけでも…須藤先輩くらいの身長が欲しいです。何センチあるんですか?」

「うーん、正確にはわからないけど、百八十くらいかな?」

自分は百七十まであと少しで、頑張ってそこに届くようにと努力しているが、先輩はそんなものは優に超え、百八十の大台を突破したらしい。
それくらいの身長が手に入ればマスコットだとからかれなくて済むのだろうか。
どんなに背が伸びてもクラスメイトの僕に対する扱いは変わらないような気もする。

そんな他愛ない話しをしていれば徐々に心が凪いでいった。
何度も波が押し寄せ、自分を呑み込まんとしていた濁流が少しずつ落ち着いていく。
どうしてこんなに落ち着くのだろう。
須藤先輩には不思議な力があるのではないか。超能力のような。
馬鹿みたいな考えに本気になるほど、精神安定剤のようにすっと落ち着いてしまうのだ。
赤子が母親の腕に安心して全てを委ねるように、自分も委ねたくなってしまう。
委ねれば、先輩は母親と違いぱっと両手を放して僕を床に落とすのだろうが。

暫く穏やかに会話を続けていたが、なんだか廊下が酷く騒がしくなった。
誰の声かは判断できないが、ノックもなしに扉が開き、背後に視線を移した。
そこには香坂先輩と、その後ろには楓もいた。楓と視線が絡まった瞬間、楓は瞳を大きくして、次には眉間に皺を寄せた。

「楓……」

呟き、ようやく状況の悪さに気付く。瞬間、ぐらりと脳だけ反転したように眩暈がした。
楓はじりじりと後退し、鞄も投げ出して走り去って行く。

「楓!」

叫んだがその声は届いていない。追い駆けようと駆け出すと香坂先輩に腕を引かれる。

「一人にしてやれ」

「でも…!」

「大丈夫だ。今はお前が行かない方がいい」

香坂先輩は状況を把握し、自分が追いかけるから大丈夫だと言った。
香坂先輩が去り、閉められた扉を呆然と眺める。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
オウムのように意味もなく繰り返す。どうしようもないとわかっていても何度も何度も繰り返す。
焦りでじわじわと身体の中からくすぐられているような不快感でいっぱいになる。
けれども頭の隅は冷めていて、こうなって安心する自分がいる。
嘘をついて苦しかった。どうせならば何もかも知られて糾弾されたいと思った。
楓からも、須藤先輩からも否定されたかった。
何故だろう、そうなったら死ぬほど辛いのに、そうなってしまえばいいと投げやりになる自分がいた。
罪には罰があたって当然だと思う。
僕の罪は楓から心が離れようとしていたことだ。
ただ恋心が冷めただけならまだいい。他の人に恋をして、楓を想う気持ちが薄れていった。
ならば別れるなりすればいいのにそれもできなかった。
二つの気持ちを抱えている僕に、神様が怒ったのだ。一つだけで充分なのに欲張るなと。

ただ悔やまれるのは楓をこんな形で傷つけてしまったことだ。
せめて自分の口からすべてを話すならばまだしも、須藤先輩とは関係は一切ないというふりをしながら裏切っていた。そしてそれを目の当りにさせた。
弁解するつもりはない。
何を聞かれても、どう責められてもいい。覚悟を決めなければいけない。

「……僕、帰ります…」

小さく呟くと先輩は心配そうに眉を八の字にした。

「…大丈夫?夏目君とは何もないって僕が説明しようか…?」

「いえ、大丈夫です。楓と話してきます」

須藤先輩が出て行けば益々楓は混乱するし怒るだろう。
怒りにまかせて須藤先輩に喧嘩を売るかもしれない。

「なんか、変なことに巻き込んで、すみませんでした…」

深々と頭を下げた。須藤先輩は気にしないでいいと言ってくれたが、とてもその顔は見れない。
痴話喧嘩に巻き込まれいい迷惑だろう。男同士の痴情の縺れなんて最高に面倒だ。
須藤先輩はただの先輩で、今日はたまたま部屋にいただけだと楓にしっかり説明しなければ。
これ以上の迷惑は掛けられないし、気持ち悪いと遠巻きに見られたらショックで言葉もでない。

とぼとぼと自室に向かって歩く。
とにかく自分にできるのは部屋で楓を待つだけだ。
ああ、そういえば喧嘩する度そうしていた。怒った楓は何処かへ出掛けて、不安になりながら何時までも楓の帰りをひたすら待つ。
帰宅しないときもあって、それがとても悲しかった。
自分が悪かろうと、悪くなかろうと、何度謝れば許してもらえるのかと延々と考えていた。
ついこの前までの現実がひどく懐かしく思える。
自嘲気味に笑った。
いつも僕は自分から行動しようとしない。
誤解されれば謝り、怒りを買えば謝り、反射的に謝罪しか口にできない。幼い頃からそうだった。母の機嫌を窺って過ごした過去がちらりと頭を過る。
受動的にしか動けない、どうしようもない人間だ。だから自分の世界の中心を自分にできない。誰かを中心にして自分が回った方が楽だから。
そんな自分をやめたいと思った。須藤先輩のことは楓に叱られても反発したくなった。
慣れないことをしようとしたせいで空回りをしてしまった。波風を立ててしまった。
いつものように誰かの意見に合わせてその通りに動いていれば平和で、平穏で、丸くいられた。

自室につき、扉を開けたが楓の姿はない。鞄を放り投げ、ベッドを背凭れに座った。

楓は何処へ行ったのだろう。香坂先輩は見つけてくれただろうか。
とても、とても傷つけてしまった。
僕を大事にしてくれた。それなのに何故その分楓を大事にできないのだろう。
ぼんやりと天井の一点を見詰める。何故だろう、何故だろう。
好きだと言ってくれる人を同じだけ好きでいられて、同じ時期に気持ちが冷めてくれたらいいのに。誰も傷つかないで済むし、何も欠けない。
すべてがハッピーな輪を繋げられて、終わるときは二人同時に輪を踏みつければいい。
どうして僕は楓の手を離したいのだろう。
自分の世界の中心を楓にしている状況に不満を持つ、もう一人の自分が顔を出している。
せめぎ合って、持て余して、心の中はひどい有り様だ。嵐が吹き荒れて色んな物が色んな方向にぐるぐると円を描いて飛んでいる。

どれくらいの時間そうしていたかわからない。部屋の中が暗いことに気付いたが電気を点けるのも億劫でそのままにしていた。
そのとき、部屋の扉が開く音がした。楓が帰ってきたのだと悟り、強張った顔でそちらに視線を移す。

「蓮…」

どんな風に詰られるだろうかと想像していたが、楓は意外にも落ち着いた様子だった。
ただ、切なそうに瞳を揺らすだけで。

「…楓」

この人を深く傷つけたのだとじんわりと胸に波紋が広がる。同時に目頭も熱くなる。
泣いたらだめだ。とても卑怯だと思う。優しい楓は慰めようとしてくれるから。
口を一文字に結び眉間に力を込めた。そうしないと涙が零れそうだから。
楓がゆっくりと近付き、隣に腰を下ろした。

「ごめんな…」

顔を覗き込むように謝罪の言葉を口にされ、弾かれたように顔を上げた。

「何で…なんで楓が謝るの?楓は悪くない。全部僕が悪いのに、何で…?」

楓はますます困ったように笑った。
困惑しているのはこちらなのに、変なの。謝るなんて絶対におかしい。僕は責められる立場で、謝るのは僕だ。

「楓のこと傷つけたくなかったから、須藤先輩と仲良くするのやめようとした。でも、できなかった…ごめん。本当にごめん、楓…」

僅かに声が震えていると自分でもわかった。楓は僕の頭を強引に何度も撫でた。
漸く手を離してくれたときには、髪が爆発していたと思う。

「お前は本当に……自分をあんまり責めちゃだめだ。蓮だけが悪かったわけじゃねえよ。俺も悪い」

「…なんで。なんで怒らないの。僕楓に隠し事してた。お前なんか嫌いだって、なんで言わないの…」

楓は再び頭を撫でまわした。頭が左右に揺さぶられて正しく考えられない。
ただ、楓が優しいということしかわからない。
これ以上楓に甘えていられない。

「馬鹿だな。蓮は本当に馬鹿だ。俺よりも、景吾よりも、ゆうきよりも馬鹿だ。馬鹿がつくほど真面目でどうしようもない奴だよ、ほんと……蓮、話したいことあるだろ?」

楓の言葉に背中を押された。
何も隠さず心のすべてを楓に見せ、それで沢山のモノを失うとしても恐れてはいけない。
ぎゅっと拳を作り楓の顔を正面から見た。

「僕……須藤先輩のことが好きだと思う。ごめん…本当に、ごめん……」

楓はすっと瞳を閉じ、何かを考え、けれども静かに微笑んだ。

「…蓮、別れよう。お互いそれぞれの道を歩むんだ。お互いのパートナーではなくなるかもしれないけど、俺は蓮を想ってる。お前には幸せでいてほしいんだよ」

堰を切ったように涙が次々と零れる。楓の優しさに胸が押し潰される。
楓は僕を馬鹿だと言ったけど、楓も充分馬鹿だと思う。
心変わりをした恋人に幸せになれと正面切って言えるほど優しくて、温かくて、強い。
罵ってくれ。最低な人間だとゴミを扱うように捨ててくれ。
罰を受けなければ前に勧めない。どう贖罪すればいい。

「もう泣くな…」

ぐいぐいと制服の袖で目尻を拭われる。楓は大きく笑い、ぽんと背中を叩いた。

ごめんなさい、ごめんなさい。
何度も何度も謝るけれど、謝る度に罪の重さを思い知る。

楓が好きだった。
いつの間に愛情から友情に変わってしまったのだろう。


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