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元日、雪兎と共にリビングの扉を開けると、父に二人同時に抱き締められた。

「あけましておめでとう。素晴らしい朝だよー」

「はいはい、あけましておめでとう」

「あけましておめでとうございます…」

いい加減離せという意味を込めて父の背中をぽんぽんと叩く。
お雑煮を食べ、お年玉をもらい、正月に浮かれるテレビをぼんやりと眺めていると父が初詣に行こうと言った。着物がある。着付けも勉強したと前のめりで言われ、はっきりと首を振った。この見た目で着物なんてコスプレにしか見えない。
現代に侍はいない。見た目を真似してもそうはなれないのだ。しょんぼりとする父の肩をぽんと叩きながら説得し、普段着のまま、三人で一番近くの神社でお参りを済ませた。
父は自分と雪兎に学業成就のお守りを買い与え、試験に落ちても来年も、再来年もあるからねと言った。その励まし方はどうだろうと思ったが、深くは突っ込まず、ありがとうと笑った。

マンションに戻り、正しい正月の過ごし方に倣うようにぐでぐでとゲームをしたり、テレビを見たり、お菓子を頬張ったりした。
夕方に父のパソコンでフランスの祖父母とテレビ電話をした。雪兎と二人で新年の挨拶といつも色々送ってくれてありがとうと礼を言う。こちらは片言のフランス語で、たまに祖母に訳してくれとお願いし、祖父の言葉は祖母が通訳してくれる。
顔が見れて嬉しい、風邪をひいてないか、受験勉強は順調か、春休みはこちらに遊びにおいでと興奮気味に話され、こちらも笑顔で頷いた。
オーバーリアクションで感情を目一杯表情に表し、自分たちを愛していると何度も何度も伝えてくる。幼い頃から父にも祖父母にもそう言われて育ったので普通だと思っていたが、日本ではそうではないと気付いたときはカルチャーショックだった。
一通りの会話を終え、祖父と父が話しだしたので、自分たちはソファに戻る。
通話を終えた父は夕食の仕込みを始め、そのうちキッチンからできたよーと間延びした声が響く。
ダイニングテーブルに並べられたおせち料理と温かいお茶。父の席には熱燗も用意されている。
どんどん食べて大きくなってね。幼い子への常套句にかくりと肩を落とし、けれど面倒なのでつっこまない。
もうお腹いっぱいと腹を擦ると父がお屠蘇を飲もうと三段重ねの盃をずいずいと差し出した。

「お屠蘇って元日の朝飲むものじゃないの?」

「朝飲んだら動きたくなくなるよ」

「それは父さんだけじゃ…。それに僕たち未成年」

「フランスでは十六歳から飲めるよ」

「ここ日本だし」

「でもお屠蘇には一年の厄災から守ってくれる意味あるよ。受験もきっとうまくいくよ。少し舐める程度でいいから。パパ頑張って作ったよ」

屠蘇散を購入し、日本酒とみりんをブレンドした。いい塩梅にするのが難しかった。僕と雪兎のために頑張ったと力説され、わかったよと頷いた。隣の雪兎も苦笑しながら盃に手を伸ばす。

「待って。雪兎は舐めるだけだよ。身体に障るかもしれないから」

「わかってるよ。少しなら酒は百薬の長だし」

その返事に安堵し、二人で一口だけ舐めた。

「もう終わり?」

父に残念そうに覗き込まれ、じゃあもう一口と口に含んだが、慣れない味に舌が馬鹿になりそうだ。みりん多めの甘口にしてくれたのだろうが、子どもの自分には良さがあまりわからない。
盃を戻し、父に美味しかった、ありがとうと伝えると満足そうに自分の晩酌も始めたので、今日はちゃんと布団で眠るようにと口酸っぱく言った。
ダイニングに着いたまま三人で他愛ない会話をしているうちに、父の目はとろんと零れそうになり、なにが嬉しいのかずっと口を笑みの形にしている。
酒癖は悪くないし、騒いで暴れたりしないので害はないが、酔っ払いというものは素面の人間からするとすべからく面倒なものだ。

「二人ともma copineは?」

雪兎がこちらを見て首を捻ったので、彼女はいないのかだって、と訳し、酔っ払いの戯言だから無視しろと付け足した。

「翔も雪兎もとても素敵だよ。でも紹介されたことないよ。やっぱり見た目がそうだから?パパのせい?」

言い終わると同時、みるみる顔を歪ませ涙がじわりと目の端に溜ったのを見て慌てて首を振った。

「父さんのせいじゃないから大丈夫。女の子と出逢う機会がないだけだよ。大丈夫だからね」

「…そう?パパは二人がいじめられてないか、受け入れられているか毎日心配だよ」

「いい人ばかりだから大丈夫だよ」

純粋な好奇心と悪意で幼稚園から小学生までなにかとのけ者にされたり、"外人"と呼ばれていた。自分が思う以上に両親にとってそれは大きな傷として残っているらしい。
女性の方が精神年齢が成熟するのが早いというが、姉二人は女の子からそんな風にいじめられたことはないらしい。そもそも姉二人の髪色はブルネットだし、僕や雪兎ほど色素が薄くない。父曰く、ご先祖様に北欧の方がいたらしく、その遺伝を強く受け継いだのではないか。だそうだ。
高学年になる頃にはそんな幼稚なからかいも少なくなり、中学から東城へ行けば面と向かって差別的な侮辱はされなくなった。しかし陰でひそひそとされることはたまにあり、そういうのやめればと軽く一蹴したのが涼だった。そんな風に言ってくれる人に初めて出逢い、雷で撃たれたような衝撃を感じ、憧憬を抱き、それは次第に恋慕に変わった。
懐かしさに一人で笑うと、目ざとく父に見つかり、なにか隠しているんだと言われた。

「隠してないよ!」

「パパ寂しいよ。隠さないで紹介してほしいよ」

「だからいないってば!」

言えるはずもない存在を心の奥底にしまい込む。秀吉君を否定しているようで胸が痛むが、まだ打ち明けるには早いと思う。フランスは同性婚もできるし、父も祖父母も大賛成だと話していたので、多少の理解は示してくれるかもしれない。それでも大なり小なりショックだと思うし、自分の恋愛で両親を悲しませたくはない。
胸を張って秀吉君を恋人だと言えない自分は愚かで弱いのだと思う。けれど容姿の違いで散々差別された痛みはまだ奥底でくすぶっていて、あの想いをもう一度することになるのかと思うと胸が塞ぐ。世の中綺麗事ばかりが溢れているわけではない。色んな考え方の人間がいるし、傍から見た悪も少し視点を変えれば正義になる。だから同性愛を糾弾する人がいたり、賛成する人がいたり、多様的だからこそ社会は成り立つ。そう納得する一方で、後ろ指を指される辛さも知っていて、大事な彼にまでそんな想いはしてほしくないと思う。
本来なら彼は好奇の目で見られたり、陰口を叩かれる謂れのない人間だ。彼はどこで間違ったのだろう。だけど自分は間違っていく様子を見ながらも止めなかったかもしれない。好きだという利己的で強欲な感情のせいで。
ぼんやりと考えていると、父は母との出会いについて語り出した。
自分は幼い頃から耳にタコができるほど聞かされており、一語一句覚えるほどだが、雪兎は初耳らしく、興味津々な様子でうんうんと頷いている。

「パパ、日本の電車で読んだ新聞や漫画を網棚に置く人を見て、すごくエコだと思ったよ。皆で回し読みしたり、必要な人が持ち帰れるんだって。だからパパも勉強のために読んでいた新聞や漫画を置いてホームに出たよ。そしたらユカリさんがそれを持って追い駆けてきて、貴様の国ではいらない物を置いて帰るのかって怒られたよ。その時のユカリさんの美しさは今でも忘れないよ。まるでサムライだったよ」

女性に対してその表現は妥当ではないが、母は古き良き日本男児的な性格をしているし、風貌も長い黒髪を頭の高い位置で一つに結び、切れ長の瞳を鋭く光らせていることが多い。お愛想を浮かべることもないし、言葉も厳しい。

「パパは一目惚れだったよ。最寄駅が同じだったから、毎日ユカリさんを待ってお花やカードで愛を伝え続けたよ」

「今やったらストーカーで警察のお世話になってるよね」

「こ、怖がらせてないよ。だってユカリさんしつこいぞってパパの頬を叩いたもん」

雪兎はさすがおばさんだと笑い、自分は毎回、それでもめげない父の精神的強さに呆れる。
母はナンパな男は嫌いなのだと、フランス式の愛の表現を否定したらしい。父は何がいけないのかわからず、たくさん考え、たくさん勉強し、母のストーカーを開始して一年が経過した頃、安い浴衣を購入し、見た目を日本的に変えてお花を贈ったらしい。
母はそういうことではないと呆れたらしいが、父のしつこさに根負けしたのか程無くしてお付き合いを開始した、というわけだ。

「ユカリさんはずっと美しいよ。年々増える皺が愛おしいんだよ。一緒に年を取れるってとても幸せだよ。パパはユカリさんに出逢ったのは大学生の頃だから、二人もこの先きっと素敵な出逢いがあるよ」

父はテーブルに肘をついて猪口を持ちながらふにゃりと微笑んだ。
その表情は欠けた部分がなく丸みを帯びていて、そんな人と出逢えた父は幸せなのだと思う。自分はどうだろうか。同じように笑えるだろうか。落ち込みそうになって自虐的な笑みを浮かべた。

「雪兎は見つかってるんじゃない?」

揶揄するように言うと、父はそうなの?と前のめりになった。

「な、そんなことないよ!」

彼は困惑しながら恋は自分にはまだ早いと慌てた様子で否定した。嘘が下手だ。
雪兎から恨めしそうな視線を向けられ、小さく鼻で笑った。

「ぼ、僕は勉強も遅れてるし、もっと健康になってからじゃないと大切な人を守れないから、えーっと…」

目を泳がせながら言い訳を重ねていた雪兎が自棄のように盃に手を伸ばしてそれを口元に持っていった。
あ、待って、それお茶じゃない――。
言うよりも早く彼はすべてを飲み干してしまい、こん、と音を鳴らしながら盃を置いた。

「…雪兎大丈夫?」

肩を揺すると、父が呑気に大丈夫だよと笑った。

「翔はパパより過保護だよ。盃一杯くらいお酒飲んだうちに入らないよ」

「まあ、そうだけど、雪兎の身体が一度調子崩すと長引くから。大事な時期だし」

「酒はひゃくやくのなんとかって雪兎も言ってたよ。これでまた明日から勉強頑張れるね」

問われ、雪兎は力強く頷いてみせた。
本当に大丈夫だろうか。胡乱な視線を向けたが、雪兎はきりっと顔を作ったままうんともすんとも言わない。
とりあえずコップ一杯の水を飲ませた。その内、父は眠いと言いながらリビングのソファにごろんと横臥した。

「あ、こら!ベッドで寝ろって言ったのに!母さんがいないからって気抜きすぎ」

仕方がないので昨晩と同じように毛布を掛けてやる。
雪兎を振り返り、そろそろ寝ようかと聞くと、耳の先を真っ赤にした雪兎がくるりと首を捻った。

「まだ、寝ない!」

両手で拳を作って言われ、ああ、酔いが回ったのだと思った。

「はいはい。じゃあとりあえず部屋行こうね」

彼の腕を引いて布団の上に座らせてやる。
雪兎は眉間に皺を寄せて勉強しなくちゃとか、落ちたらどうしようとかもごもごと言い続けた。
彼が酔うところは初めて見たが、陽気な酔い方はしないらしい。普段奥底に隠した不安をぶちまけているようなので、ベッドに腰掛け頬杖をつきながら好きに喋らせた。
こんなことでもなければ彼は負の感情を表に出さないだろう。ずっと溜め込むのでそれはヘドロのように形を変えて沈殿し続けていると思う。

「翔はさー、いいよね」

「…なにが?」

「甲斐田君さー、すごく可愛いよね。年下らしくてさ」

「そう?」

「そうだよ。浅倉先生なんてさ、勉強勉強ってうるさいんだよ!ちゃんとやってるって言ってるのに!」

今度は浅倉先生への不満を吐き出し始めたので、おかしくてくすくす笑いながら聞いた。

「なに考えてんのか全然わかんないしさ!大人ってなに考えてんだろね!」

「なんだろね。僕にもわからないけど、難しいこと考えてんじゃない?」

「もっとシンプルでよくない!?自分で問題を難しくしてる気がする!」

「はは、そうかもね。でも大人には大人の事情があるんだよきっと」

「その事情をさー、僕に言ってくれてもいいじゃん。子どもだからって置いていかないで、少しくらい…。なんでも一人で抱え込んでさ…。僕は恋人じゃなくて保護者と過ごしている気になるよ!」

「うんうん、そうだね」

「二人はイニシアチブを翔が握っているでしょ?僕もそうなれたらいいのに一回りも離れていると…しかも僕なんて子どもっぽいし、世間知らずだし、身体もこんなだし、色気もないし…」

雪兎は言い終えるとうわーんと唸りながら布団に顔を突っ伏した。
これは寝るまで大変そうだと思った瞬間、雪兎の携帯が鳴った。雪兎はそれには反応せず、くぐもった声で布団に向かって文句を続けている。
困ったなと思い、携帯をひょいと持ち上げディスプレイを見ると浅倉先生の文字。これ幸いと雪兎には申し訳ないが勝手に電話に出た。

「もしもし、神谷ですけど」

『…ああ、神谷。あけましておめでとう』

「あけましておめでとうございます。すいません、雪兎なんですけど、今ちょっと…」

『どうした。体調崩したか?』

「いえ、そういうわけではないんですけど――」

「翔!誰と話してんの!?僕の話し聞いてる!?」

雪兎はアイスグレーの瞳をじんわりと濡らしながらこちらを振り返った。
苦笑しながら浅倉先生だよと言うと、酒でピンク色だった頬がぽっと赤くなった。こんな初心な反応を見せられれば浅倉先生も迂闊に手が出せまい。
純真無垢だからこそ穢しくないし、だけど思い切りめちゃくちゃに壊したくもなる。浅倉先生の気苦労を知りご愁傷様ですと心の中で呟いた。その葛藤は一ミリも雪兎に伝わっていないようだけど。
携帯をスピーカー機能に変えて雪兎にも先生の声が聞こえるようにした。

『…なんだ、椎名はどうした』

「ちょっと父に乗せられてお屠蘇を一杯飲んだらできあがってしまって」

『あー、そうか。ならいい』

先生がそう言うと、雪兎は再び布団に顔を埋めてうわー、とか、先生はどうせ僕のことなんて、と駄々を捏ね始めた。

「…聞こえました?」

『…ああ』

「…大変申し訳ないんですけど、僕の家まで雪兎迎えに来てくれません?」

『…そう、だな』

「あ、あ、あしゃくらせんせいの馬鹿野郎ー!」

「こんな調子がずっと続いてるんですよ。でもこんな機会じゃないと雪兎は本音を話さないし、先生も雪兎に色々聞くチャンスだと思いますよ」

『…あー、うん…。じゃあ住所送っといて。すぐ車出す』

「はい。待ってます」

電話を切り、雪兎の携帯から先生にメールを送った。

「雪兎、先生迎えに来てくれるからね?」

「なんで?」

「雪兎と一緒にいたいんだって」

「嘘だ!」

嘘だけど、本当だよと笑ってみせた。雪兎はぶつぶつ言いながら枕を布団に何度も叩きつけ、それが済むと布団の上をごろんごろんと転がり始めた。
どうやら雪兎は酒癖が悪いらしい。もう二度と雪兎に酒は飲ませないし、素面に戻ったら絶対やめろと言い聞かせなければ。
雪兎は散々奇行を繰り返した挙句、ベッドに座る自分の隣に腰を下ろし、何が楽しいのか金色の髪をすくって指に巻き付け、綺麗な色だと呟いた。

「雪兎の髪の毛も綺麗だよ」

雪兎のアッシュがかったミルクベージュ色の髪をさらりと撫でてやった。

「目の色も綺麗だよ。肌も、唇も、指も。だから落ち込まないで」

「……うん」

雪兎はこくりと大きく頷いた。酔いのせいで瞳の縁にたまった涙が今にも溢れそうだ。

「翔大好き」

首に腕を巻き付くように抱きつかれ、はいはいと背中を撫でてやる。そのとき、浅倉先生からマンションの下にいると連絡が来たので、身体に絡みつく雪兎は放置して彼の荷物を纏め、コートを着せ、靴を履かせ、引き摺るようにしながら外に出た。
車に寄りかかるようにして待っていた浅倉先生に雪兎をバトンタッチしてぜえぜえと肩で息をした。

「大変だったな」

「っ、雪兎、酒癖、悪いみたいです」

「…みたいだな」

雪兎は浅倉先生をじっと見つめ、なんで先生がいるんだとか、初夢は浅倉先生だったとか、脈略がないことを言っている。

「雪兎、おい、俺だ。わかるか」

先生が軽くぺちぺちと雪兎の頬を叩くと、雪兎はわかってますよ変なのーと呂律が回らぬ様子でふにゃりと笑った。
そんな様子を見て、先生を呼んだのは早計だったかと思うと同時に違和感を感じた。違和感の正体はすぐにわかった。先生が雪兎のことを名前で呼んだのを初めて聞いたのだ。
小さくくすりと笑い、二人の関係を不安視した自分が馬鹿らしくなった。同情とか、憐れな子どもへの責任感とか、そういうものではなくきちんとした恋愛感情が浅倉先生の中にはある。先生が雪兎を見る瞳は父が母に向けるものによく似ていた。

「先生、"雪兎"のことよろしくお願いします」

わざと名前を強調すると、示唆したことを理解したのか、先生は顔を顰めた。

「…あー…悪い」

「全然悪くないです」

生徒の前で体たらくな、と思ったのだろうが、どうせ自分たちはあと数ヶ月で縛られない関係になる。その数ヶ月が彼らにとっては永遠のように長いのだろうけど。

「じゃあね雪兎。風邪ひかないようにね」

「翔もね」

びしっと敬礼され、自分も笑って同じように返した。
雪兎は先生に支えられながら助手席に乗り、先生にクラクションで別れの挨拶をされ、車が去るまで見送った。
息を吐くと白く濁って闇の中に消えていく。なんとなく空を見上げ、秀吉君に会いたいなあと思った。
ポケットから携帯を取りだし、彼の連絡先を開く。こんな時間にかけたら迷惑になるかな。眠っていたら悪いな。自制の言葉を並べて、だけど指は発信ボタンを押していた。
数コール目で繋がり、彼の声が耳に届いた瞬間口が自然と笑みの形になった。

「もしもし――」

今日は意地悪せず、素直に話そう。東京から遠い場所でも自分を想ってくれる彼の気持ちに感謝を伝え、今年一年も変わらず想い続けると確約できない約束を交わそう。


END

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