明日デート


あの話をしてから私は良太郎さんに会うとき前よりも少し気が楽になった。
「なまえちゃん、おはよ」
今日はいつもより早くやって来る、良太郎さん。
まだ、だらしないことに私は布団のなかにいた。
『おっおはよう…ございます』
少し驚き時計を見れば09時09分。
「ちょっと早く来すぎちゃったかな?」
良太郎さんが控えめに聞いてきたので『大丈夫です』と返せば布団の横に腰かけてゆっくりと私の頭を撫でてくれた。『良太郎さん…?』と呟けば
「なまえちゃん。明日デートしない?」
ときいてきた。まっすぐ私を見る青い瞳を見ることができなくなって目をそらす。
『で、…でも』
「僕が守るから」
私の髪を一束優しくすくって唇を近づけ寸前で止めれば「ねっ?」と同意を求める声と眼鏡の縁から覗く上目遣い。それにどきりと胸がくるしくなり、もう二つ返事で返せば「ありがと、なまえちゃん」とすくった髪に唇を落としてきた。



 

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