約束をした


「やあ、こんにちはなまえちゃん」
あの出会いから2日後、また突然わたしの部屋の押し入れの向こうから彼が現れた。
『良太郎さん…!こんにちは』
引きこもりをしているため人と話す機会が少ない。なのでこういう風にお話しできることはとても嬉しいことであって。
けどやはり、違和感。良太郎は他の人となにか違う気がした。
「今日あたりどうかなぁ?僕的には暇だし、なまえちゃんさえよければ。」
にっこり伺ってくる良太郎。
けど、やはり外に出るのに抵抗があり。
『ごめんなさい。わたし…部屋から出れないの』
と謝罪を述べる。
『けど、良太郎さんがよければまた、お話ししたいなあとか思ったり』
図々しいと思いつつも、苦笑しながら聞いてみた。すると良太郎は「勿論」と言ってそばにいてくれた。
良太郎は、なぜかなまえの肩を抱き寄せて話をするのでとてもとても恥ずかしかった。
けど、なまえが言った"部屋から出れないの"には触れずにいてくれた。これが彼なりの優しさであろうか。

 

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