睦む 夏か近付いて来ている気がする。寝室は何処か熱が籠っていて、自ら吐き出した息もまだ熱を含み空気に溶ける。今のこの状態は初夏のせいではないけれど。なんとなく、夏の熱さのせいにしたくなった。そうじゃないと、自分の身体が快楽に弱く浅ましいのだと……嫌でも自覚させられる。 そして自身が北欧の生まれというのもあるからだろうか。上記のことを抜いても、どうも夏は苦手だった。 「熱い…。」 「そう言うんだったら離れたらどうよ?」 情事の名残を色濃く残したベッドの上で、アフロディーテは気だるい身体を押して、のそのそと動きデスマスクに擦り寄る。熱い熱いと文句を垂れながら何故寄ってくるのか。答えは簡単、甘えてきているのだ。それも極々たまにやってくる貴重なアフロディーテからの甘えである。 「君って以外と体温低いから気持ち良いな…。」 「そうか? ていうか俺は保冷剤かなんかかよ。」 「私専用のな。ふふ、光栄に思いたまえ?」 「そいつは悪い気しねぇなあ?」 ニヤリと笑うデスマスクに、したり顔のアフロディーテは然り気無くデスマスクの鎖骨付近の皮膚に血を寄せる。赤く咲いた華に再度キスをして、満足げに微笑んだ。 ―――――――――――― 肌を晒した状態で力なくベッドに横たわっている蟹魚を妄想してみよう。 https://shindanmaker.com/124702 アフロちゃんの貴重なデレ。 |