スカートも前より少し短くしてみたり、髪の毛にももっと気を配るようにした。下手なりに今までしていなかった化粧も友達に手伝ってもらいながらしてみた。これは、人間本気になれば短期間でこんなに変われるんだな万歳!とか訳のわからない事を考えていた昼下がりの話である。



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いつもなら、だらしなく白衣を着て気だるげに手をポケットに突っ込んでいて、心底どうでも良さそうな目をしている……のに格好良い坂田銀八先生が、何時になく真剣な目というか怖いくらいの眼差しでこっちを見ている。何かしたかなあたし!恐ろしいんですけど!やめてこっち見ないで色んな意味で心臓が…と思っていたら突然ニコッと笑いかけられた。うっわ、今の反則!やっばいちょうやばい。ねぇ、土方どう思う!?


「…あぁ、とりあえず今お前は俺から離れた方が良いと思う。つーか離れろ、やめろ」


なんだこいつ最低だ。やさしーい先生とは大違いだなマヨ中毒バカ!そう言うと少しの間のあと大きな舌打ちが返ってくる。とりあえず今日は少しでも変わったあたしを見て貰いたくてした事だし、今までにない進展具合だったから特別に許してあげようではないか。ああやっぱり今日も坂田先生はかっこいいなぁ!


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夏休み明けてイメチェンしちゃった女生徒がいるみたいで誰だそんな中二臭い奴は、と思って見慣れないロングヘアーを目で追ってみてびっくり。アレみょうじじゃねーか。今までは天然素材って感じだったのに…っていうか、変わりすぎじゃね?やばいぞコレ。あー、もうモテるようになって誰かに恋しちゃったりするのか。今だってみょうじと仲良くお話しちゃってる多串君だってデレデレしてるし。何アレちょームカつくんですけど。気付かない内に睨み付けてしまっていたようでびくびくこちらを見遣っているみょうじと目が合った。あ、やべえ可愛い。調子に乗ってにこりと笑いかけてやったらあいつの顔は直ぐに真っ赤になる。なるほど、イケメン教師の特権ってこういうことね。してやったり。



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