拝啓、わたしのあいするひとへ

誰もが美しい花を抱いて死ねるわけじゃないけれど

何度、月が眠り、太陽が目醒めようとも

いつかの涙は泡沫に還る

せめて優しく奪ってね

色褪せずに遺るものがあるから、最期まで生きてみたいと思えるの

そして再び巡り逢えたら、もう一度だけキスをしよう

それまでずっと離さないでいて

拝啓、わたしがあいしたひとへ