村上と小澤君


小澤君となんやかんや和気あいあいしているうちにクラスメイトが続々と登校して来た。
急に仲良くなった俺達を見たクラスメイト達に、冷やかされたり嫉妬されたりだのと色々あったが、教師がやって来るとそれも終了。

…実は、クラスメイトからちゃちゃを入れられる度に、俺は小澤君がこっそり傷付いてるんじゃないかと気が気で無かったのだが、小澤君は楽しそうに笑っていて、俺の視線に気付くとこっそり俺にピースをして「大丈夫」とサインを送ってきたりした。
いやまあ本当に「大丈夫」のサインなのかは知らないけど、SOSのサインにピースというチョイスはしないだろうと予測する。

つまらない授業を適当に過ごしているうちに、昼休みになった。


「やっと昼飯!今日も俺は人一倍飯を食うぜ!」

どうでも良い宣言をしながら、友人の村上が俺の席にやって来て、前にあった机を勝手に拝借し俺の机と合体させ、やたらと数のある菓子パンを机一杯広げる。
こいつはいつ見ても菓子パンしか食ってないな…。
村上はパッと見は爽やかそうなイケメンで、顔立ちも悪くない。
しかし、彼には独特のウザったい雰囲気があるというか、ウザいオーラがあるというか、とにかくウザいため男女共にモテない。
初めて話した時は、なんてウザいんだろうと驚いたが、そして今でも毎日驚いているが、なんでか気が合うのでいつも一緒に居たりする。

その村上がこの世で最も尊いオカズパンと豪語するヤキソバパンを食らい始めた時、小澤君もやって来た。




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