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大混乱を極める俺と、更に落ち込む小澤君。

妙な空気のまま、教室に到着して日誌を広げる。
日誌の担当日直の欄に名前を記入しようと鞄から筆記用具を取り出した瞬間、例の気持ち悪い手紙が目に入った。

こ、これだ!俺は筆記具を思い切り机に叩き付けて


「小澤君!」

「はいぃ!!」


沈黙の中突然大きな音と声を出した俺に小澤君はビックリして身体を強張らせた。
ああこういう所の気遣いが俺は…ってそうじゃなくて

「あの、さっきの事だけど、その、ごめんね」
「え…?」

「実は、今朝…知らない人から変な手紙貰っちゃってさ…それでちょっと悩んでたっていうか、混乱してたんだ…それで、あんな態度取っちゃったんだ、ごめん!」

ど、どや!これでどや!これは嘘だけど嘘じゃない!厳密に言えばまあ嘘の部類に入るわけだけど、実際変な手紙は貰ったし、多分俺それで混乱してたわ、うん!
…そっと小澤君の表情を伺うと、大きな目を見開いてきょとんとしていた。

そして、その顔がみるみる明るくなって行き、満面の笑顔に。
良かった…!ホッとしていたら、笑っているはずの小澤君の瞳からポロリと涙がこぼれ…涙!?


「おっ小澤君!?ごめん泣かせるつもりじゃな」「違うの!嬉しくって…」

え?何が?今度は俺がきょとんとする番だった。


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