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「や、何もしてないけど…」
「これ、差出人良く見てっ」
「え?見たけど知「あああああっ!?」」
俺の言葉を遮って、今度は村上が声を上げた。何だよもう、やかましいなコイツは…
「こっ、これお前っ!成瀬麗緒ってあの成瀬先輩か!?」
「あのって誰だよどの成瀬も知らないよ…」
「知らないのっ?河合君っ…!」
信じられないといった風に小澤君が俺を見る…え?もしかして知らないの俺だけ!?成瀬って人知ってるのが常識?え、もしかして俺って時代に乗り遅れてる!?
「も、もちろん知ってるよ成瀬くらい。先輩だしね。は、流行ってるよねー、今あの先輩。」
「流行ってる先輩って何だよ」
「成瀬先輩はこの学園の有名人だよ。すっごくかっこよくて、"学園男前ランキング"では、各部門で常に一位、若しくは上位をキープしてる人気者なんだよ!」
小澤君は突っ込んですらくれなかっためちゃくちゃ恥ずかし…って、ええええ今何て!?
そんな痛いランキングあったの!?何それ!!??
「麗しの君部門に至っては3年連続ナンバーワンで、今年は何と眼鏡が驚く程似合う君部門でも、2年間ナンバーワンをキープしていた生徒会副会長を抜いてトップに踊り出たんだよ!」
「え、えええ〜」
いやいやもうどっからツッコミ入れていいかわかんないよ!ボケはもうちょっと小出しにしてくれないと困るよ!
「まさか眼鏡が驚く程似合う君部門でトップだったのはビックリしたよなー…成瀬先輩眼鏡かけてねえしな」
「眼鏡かけてねえのかよ!」
あ、よかった、やっとひとつだけ突っ込めた…
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