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村上からの強いリクエストで、俺と小澤君が友達になった経歴を話し、3人で盛り上がる。
すっかり村上に心を許した小澤君が、今朝俺を驚愕させた下ネタトークのオチを話した時には、村上はなんと両鼻からリンゴジュースを噴射した。

汚すぎて逆にすごいぞ村上…

「クッソ鼻痛ぇ…で、お前は何?手紙貰ったの?」
「ああっそうだ、変な手紙の話まだ聞いてなかった!」

二人が急に食いついて来て、思い出す。すっかり忘れてたけど、俺今日変な手紙を貰ったんだった。

「うん、これなんだけど…」
俺が手紙を鞄から取り出すと、村上がサッと俺の手からそれを奪い取り、まじまじと見詰める。
小澤君も身を乗り出し、興味津々といった様子だ。

「懐かしいなこれ3Dじゃん」
「ホントだー、遊び心のある封筒だねえっ」
「中身はもっと遊び心に溢れてるよ…」

二人が、楽しそうに封筒を開き、手紙を読みはじめた。
…読み切った後、村上は爆笑し、小澤君は唖然としていた。

「何だよこのハイセンスすぎる手紙は!腹いてぇ」
「しかも何気に呼び出されてんの俺。放課後。屋上に」
「うは、マジか。どうすんの?」
「どうもこうも行かないよ、ただの嫌がらせだろコレ」
「いやいや行って秘密のお話聞いてこいよ、やべえおもしれえー」


「か、河合君、何したの!?」


俺と村上が談笑するなか、ずっと黙っていた小澤君が焦ったように言う。
振り返ると、切羽詰まったような、不安げな小澤君の顔があった。


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