其ノ四
結果から言うと、僕は言葉の通り死んでも彼女を諦めることはできなかった。
白く薄暗い、しっとりとした、それでいてふわふわとした世界に私は辿り着いた。
死後の世界だ。
ふいに名前を呼ばれて目を向ける。
僕が幼い時に亡くなった祖父母が、見知らぬヒトと話していた。
見知らぬヒトは、私が尋ねる間もなくこちらへ向き、僕に微笑むとこう言った。
「わたしはあなたの神です」
祖父母が僕を抱き締め、続けて言うのだ。
「よく来た。待ちきれなかったわ」
僕は、涙を流す祖父母よりも、気付けば成る程と言ってしまう、僕の想像していた通りのヒト形をとっている僕の神様よりも、君の事しか考えられなかった。
だって、当たり前だ。
僕は、僕の世界の創造主はいつしか君になっていたのだから。
その時、僕を呼ぶ声がした。すぐに気がついて僕の愛した人の笑顔が思い浮かんだ。
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