女装少年。
罰ゲーム(後半戦)

(14/16)

「遥。ちょっと右足上げてみて」
「…え、あっ」
「そう。上手。次は左足ね」

亮はそう言うと、俺の足首から器用に小さな下着を引き抜いた。
脱がしたそれは棚に置いて、そのかわりに棚に置いてあるバッグから何かを取り出す。

「アキ。おま、何を……」
「ちゃんと準備しなきゃ辛いのは遥だから」

どうやら姫ちゃんから借りたバッグの中に亮は最初から仕込んでいたようで、何やら箱のようなものから小さな四角いものを取り出して、封を切って下準備をしている。

「遥。向こうを向いて壁に手を着いて」
「え…、あっ」

それからホットドッグ屋に置いてあるケチャップとマスタードが入っているような柔らかいプラスチックの容器を取り出して、その中身を自分の手のひらにぐちゅりと搾り出した。



なんか、ものすごーく嫌な予感がするんですけど。
もしかしてこれって、最後までする準備をしているんだろうか。

「最初は冷たいかも知れないけど、すぐに熱くなるからちょっとだけ我慢して」
「…え、あっ」

亮はそう言うと、その中身にまみれた指先で、後ろの窄まりの入口にそっと触れてくる。
その容器の中身はどうやらちょっと粘り気のある液体のようで、多分、これはいわゆるローションと呼ばれる潤滑剤なんだろう。

「…やっ、アキやめ、っっ」
「大丈夫。すぐに気持ち良くなるから」

ってか、やっぱり俺が犯られる側なんだろうか。
亮に挿れたいとは思わないけど、同じ男としてはすごく複雑な気分なんだけど。

「遥。一瞬だけ我慢な」
「…え、な……、痛っ!」

そんなことをあれこれ考えていたら、何か先の尖ったものが俺の尻穴を襲った。
窄まりをこじ開けるとまでは行かないながら突然の行動に、窄まりの入口に軽い痛みが走る。

「…ひっ!」

次の瞬間、ぶちゅうと容器が押し潰される音の後、何かが俺の体内に流れ込んできた気配を感じた。
その直後からじわじわと、子供の頃に経験した座薬を入れられたり浣腸される感覚にも似た、なんとも言えない嫌悪感に襲われる。

突然の異物の侵入で軽い便意のようなものも感じたけど、食後に全て出してしまったからもう他に出すべきものはないはずだ。
しばらくその入口付近でぐちぐち音がした後、

「――――っっ!!」

その容器の尖端よりも少し柔らかくて生暖かいものが入口をくぐって、体内に入って来た。


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