女装少年。 罰ゲーム(後半戦) (12/16) ちゅちゅ、と可愛く聞こえなくもない音を聞きながら、俺もいつの間にか亮の背中に腕を回していた。 亮のモノを強く押し当てられながら、亮の荒い吐息を耳元に聞く。 興奮しきった亮は、はあはあと荒い息を吐きながら、再びスカートの中をまさぐってきた。 「…んんっ、んふっ」 「んっ……、はあっ」 何もかもが初めての俺は、この展開は予想していなかった。 そうなってしまった時、つまりは勃起してしまった時の対処法は一人でそれを治めることで、それ以外の方法を俺は知らなかった。 けど、よくよく考えてみればお互いに抜きあってもいいんだし、電車やお化け屋敷の中でのように二人で気持ち良くなればいいことだ。 「…遥ちゃん。濡れてるね」 「――っっ、ばっ。あっ」 電車での痴漢プレイを思い出したのか、亮はそんな風に言葉でも責めだした。 声が外に漏れないようにと極力、声を抑えて唇を噛む。 食堂の隣のトイレで始めたのは失敗だった。 場所が場所だけに、割と頻繁に誰かが用を足しにやってくる。 「…んふっ……、んっ」 「んっ」 ただ幸いなことに、個室は小用の便器とは少し離れた場所にあった。 それに個室を使う人もほとんどいなくて、小用便器で軽い水音を立てては園内に戻って行く。 その音とたまに連れションの男たちの会話を聞きながら、俺たちは息を殺して行為に溺れた。 カーディガンは脱がされてドアのフックにかけられてるし、手荷物は造り付けの棚に置いてある。 「…やっ」 嫌じゃないのに。 なのに、どうしてそう言ってしまうんだろ。 しかも快楽に溶かされているからか、少し舌足らずなところがとても恥ずかしい。 俺はまだ体験したことはないけど、女の子ってこんな感じかな。 そう考えて、そんな自分に苦笑う。 これって亮以外の女の子とする気満々じゃん。 まあ、今までの俺は女の子とすることしか考えてなくて、それは思春期の男なら当たり前のことだろうけど。 「…んふっ」 「…ん……、はっ」 亮は俺の履いている小さな下着を脱がしてしまい、太股に止まった状態で俺のを直接強く握った。 それから自分が履いているズボンのチャックを下ろして自分の張り詰めたものを取り出し、それを俺の手に握らせる。 亮はいつもこうやって抜いているんだと思ったら、堪らなく興奮してしまった。 きっと亮も同じ気持ちだ。 prev|next 26/38ページ PageList / List / TopPage Copyright © 2010 さよならルーレット Inc. All Rights Reserved. |