恋人ぷれい
何度も何度もキスをして

(8/8)

泉の反応を確かめるように、俺の憤りを泉のそれに押し付けながら、ゆっくり、それでいて大きく体を揺さぶる。

抵抗がなくなり、泉の口数が減ったと思っていたら、

「むっ、無理っ!」
「わ。ちょ…、泉。急になんだよ!」

俺の下で荒い吐息を零していた泉が不意に、そんな弱音を吐いてきた。


(……ちっ。ここに来て怖じけづいたか)

思わず心の中で悪態をつきつつ、俺たちのモノは握りしめたまま動きを止める。
泉の気持ちは良くわかる。
俺がもし泉の立場だとして、どんなに好きなやつのモノだとしても、自分のよりどでかいモノを突っ込まれるのはごめんだ。


だけど……。


「大丈夫。優しくするし、絶対に痛くしないから」

そう泉を優しくなだめながら、俺は泉の背中を摩った。

俺はどうしても泉が欲しかった。
他の女を抱きながら、ただ泉のことだけを思った。

そんな泉が俺の目の前で、可愛く、それでいて淫らに乱れている。

「その……、さ。そっちも経験はあるから、痛くないようにしてやれるし」

俺が申し訳なげにそう言うと、

「なっ?!」

泉のつぶらな瞳が大きく開かれた。

自分に不利な発言はしたくなかったが、泉を安心させるためだ。
そっちでの経験もあることは、少なからず泉の安心材料にはなるだろう。


その隙に動きを再開させた俺は、泉の腰に腕を回した。
左腕で泉の体をしっかり抱え、泉の腰を浮かせて、右手を下着に差し込む。

「ちょ、壱人っ。ど、どこ触って、っっ」

泉の尻を軽く揉んでやると、泉はこの日一番、過剰に反応した。
どうするかぐらいは知っているだろうに。
男同士のそれを知っているどうかかは別にして。

そんな泉が可愛くて、指を進めようとして、

(……あ。いけね)

俺は、ふとあることに気がついた。


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