「狩屋ー？そろそろ部活始ま…」

「うわうわうわ空野さんななななな何」

「おお狩屋ポニーテールするの？あ分かった剣城とおそろいでしょ！」

「は、はあ？ちげーよまずあいつ別にポニーテールってわけじゃないだろそう見えるだけで！」

「でも本当は？」

「本当だよ！髪伸びてきたから邪魔なだけ！！」

「必死になってる狩屋もかわいいね剣城くたばってくれないかな」

「笑顔でとんでもねえこと言ったぞこいつ」

「伸びてきただけなら二つ結びでもいいじゃない霧野先輩みたいにさ」

「死んでもいやだ」

「死んでもポニーテールがいいってことか、さすが狩屋剣城のこと大好「違う！」もー」

「ゴムが一個しかないんだよ霧野先輩とおそろいとかやだ」

「じゃあ私にやらせて？綺麗にポニーテールしてあげる」

「いいよ自分ででき「貸して」ハイ」


――――――


「狩屋がポニーテールしてるううううう！！！」

「レア！！！レア！！！茜さんシャッターを、」

「余裕」パシャパシャパシャ

「お前らマジなんなの！俺がどんな髪型してたって別にいいだろほっとけよ！」

「みなさん、今のは照れ隠しです」

「なるほど」

「黙れ天馬くん！」


――――――


「狩屋がポニーテールねえ…」

「黙りやがれ霧野先輩」

「素直じゃねえな」

「フン」

「でも似合うじゃないか。たまにはそういうのもいいな。狩屋だって女子だもんな、忘れてたけど」

「余計なお世話です一番女子みてえな格好してるくせに」

「んだとゴラァ」


――――――


「狩屋がボール取りに走るたびに揺れ動く髪に目が行って集中出来ない！」

「しっかりしろ天馬ァ！」

「狩屋くん次三つ編みして」

「輝くん事をややこしくすんなやめて」

「茜の出番だな」

「腕が鳴る」

「山菜の本気とか…」

「非常に楽しみだな」


――――――


「で、どう？剣城」

「何が」

「狩屋だよ」

「……いいんじゃないか」

「もっと他にないの？」

「……似合う」

「他に」

「…かわいい」

「もっと」

「マジ天使」ハッ

「(録音成功)」ピロリン

「空野！！」


――――――


円堂監督、今日もサッカー部は平和でした。

(神童の日記より抜粋)


――――――


「剣城HAJIKESO〜」

「(さよなら剣城…)」

「葵ちゃんご機嫌だね」

「やっぱり京マサっていいね！」

「は？」
「は？」