「剣城くんはさぁ、」ユニフォームから制服へ着替えながら唐突に狩屋が口を開いた。学ランに片腕を通し軽くすとんとつま先でジャンプすると真っ直ぐ剣城を見つめて言い放つ。「俺のこと嫌いでしょ?」面食らった剣城は一瞬動けずにただいつも通りの口元に笑みを浮かべた狩屋を見ていた。「ああ。嫌いだ」大きくも小さくもない声量で淡々と告げると狩屋は「やっぱりね」といった風に首を竦めて笑うのだった。「奇遇だね。俺も剣城くんだいっきらいなんだ」 「#幼馴染」のBL小説を読むBL小説 BLove - ナノ -