鉢屋を崇拝する方の藻部村は所詮没になったのであった。

2012/05/25 19:01

藻部村は困惑した。
必ず、かの愛しの君の心を独占するコノヤロウフザケンナを打ちのめすと覚悟していただけに―――困惑した。



藻部村は鉢屋の一族の遠縁である。遠縁と言っても藻部村の家は代々鉢屋の家に仕えているから、実際に藻部村は鉢屋の家の、三郎という者に仕えていた。あまり藻部村は自覚していないが、ぶっちゃけ敬愛の度合いは気持ち悪いくらいであった。ドン引かれるレベルである。
閑話休題。




私が仕える三郎さまは、忍術学園に通っている。優秀でありながら何故通い続けるのか甚だ疑問であるが、三郎さまが楽しいようだから、まあ、あの、仕方ない。本来なら忍術学園内ですらお傍に仕え続けたい私を笑顔で拒否しようが、あの何だ、仕方ない事であるのだ。そう、だって何ていったってあの三郎さまが望んでいるのだからチクショウーッ。私は涙を呑んでいた。

呑んで、いた。




しかし!
藻部村はそこで千載一遇のちゃんすなるものに巡り合う。










不破の心の広さに藻部村が懐柔される雷鉢前提モブ視点の予定でした〜〜〜〜



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