三拍子、メロウ、gf
作:西菜

初めましてから僕は君に珈琲を淹れる。方法論、体温計、エレクトリカルパレードなんて君は言うけれど僕は昨日地下鉄に乗っていた。青色の鞄と欠けた橋、僕らは牛乳を飲むんだ。飲みかけのピーマン、プリンス、海、サーキュレーション。勘違いだよ。熱帯魚を見ていた僕達は飴玉と転ぶ。眠れないブラジル、桃とメリー、なんて言って君は笑うんだ。観覧車から落ちながら僕らは笑う。そう、僕らは終点にいた。誰も泊まらない夢の中に居たんだ。雨が降る旅に君は水色の傘をさすけれどもう四月になった。僕は自分の名前を嘘だと言った。月が出ていなかったから。木蓮は咲いていないし立ち止まったまま、君は金星人だった。砂糖菓子みたいに、希薄する明日と呼吸困難。シャボンの香りで少し悲しくなる。笑ってよ、私の代わりに。君は泣きながら踊っていた。電波塔の上、歩道橋の上。サイレント、波はゆるりとクーロン力、ふわり溶ける涙粒。君はアンドロイド、ルルルと口ずさむすっかりと醒めた夢。エンターテイメント、マシュマロ微分。もう夜なんだ。昨日は印象派だった彼女はツツジの花。真っ赤に消えた煙みたいに。サークル、息をしたくないから青色銀行、22時。僕はばかだよ、銀木犀が散った。塩味の夜が追ってくる。上手く届かないんだ。溺れるか結晶、揺れている木蓮。状態、裏回って閑静。温度、レモンの香り。安い逃避を買う、涙は塩味だった。君は銀食器を食べていた。柔らかな音がして君と僕はファクター、濾過された紫色の液体。僕はアンドロイド、揺るえる町の風景だ。リバーブ、キミもアンドロイド。割れた、つまりは憧憬だ。三角魚、早く飛び出してよ。ブラウン管、赤く染まる海を超えて超えて。風船みたいな人。果汁と温度。林檎の質感と鏡越しの死。Qui suis - je? 脅かさないでよ幽霊さん。ブラックアウト宇宙飛行、きっと明日はニュータウン。世界地図、不親切なカメラ、瑪瑙。集まる水玉、バースデー。嘘みたいって君は笑った。高速道路の夢、ミネラルソーダ愛。理由を失った陶片、捨てないで簡単な迷路。メッセージ、振り返る振り返る。僕は僕だよ初めましてから始まる三連符、わたしを見ないでよカーテンの亡霊に追われる、割れるクリームの香り。青い音、リボン、きっと君は生きていた。遠くで鐘が鳴ってた。僕は時計塔の上立ち尽くした。クラッシュして世界、スカイブルーだ。手招きの音と崩れるジェットコースター。パリン、広げてゆく、広がってゆく。メリーゴーランドで溺れる僕は弱酸性。カルピスを飲む。君は眠っていた。砕けた時計塔。リフレイン鐘の音は凍っている。氷は三角、メロンソーダ色の思い出、すずらん。綺麗、綺麗、綺麗。何も見えないから歌ってよSOS。√愛、ヨーグルト、固定された立方体。くるくるとナイトメア、エンターテイメント。君は笑っていた。君は笑っていたんだ。蛍光灯が切れた部屋の中。止まっているサンセット。失われた金平糖とハナカマキリ。揺れる裏メロンソーダ、あまい目眩?消えないでUFO、削除、見えない交差点。愛。嘘を殺す君と歩くシティ。笑った顔が好きなんです。咲いた咲いた。夢と破れた薔薇、空想上の結晶。何を見てるの。メタモルフォーゼ、踊り方を教えてくださいな。眠れない海の街。君は透明な魚だった空を飛んでいた。ゆねる音と僕は金木犀の花びらにもなれない。転んだ白猫、リフレイン追われていない亡霊。分解系、ハッキングしたいな、なんて嘘。ぼくはばかだよ。死んでしまいたいんです。酩酊、軽薄な秒針の音、音。静かに歩きましょう。静かに歩きましょう、高速道路、エッフェル塔、過ぎていくここはどこ。埋まる双眼鏡。花束と停止線。君は確かに笑っていた、八月の記憶ももう燃やしてしまおう。僕は螺旋階段を踏み外した。夕暮れだった。寂れたマンション。割れたティーカップを持っていた。木の香りがする窓辺で君は揺られていた。夢の中で問いかけると悲しそう目をして蒸発してしまった銀時計の言葉を思い出す。透明な石をください、できるだけ大きいものを。それかイミテーション、逃避はいくらで買えますか。ぼくはばかだから三拍子、愛してくれ。ヘッドホンで耳をふさぐベッドの上。うるさいうるさいうるさい、割れたパスモと傷ついた体温計。助けてよメリーゴーランド、全てが写真になる。電離したレモンティー、凍っている。不安定な三角形。早く眠ってよ。空白を埋めるだけのキス。エンドロールとジンジャーエール。深呼吸をして、ホップ、蛍光灯。鋭角、今は何時。頬と鱗粉、レースと葉脈。一軒家、パーティーナイト。溶ける蝋人形、許してよ。エンターテイメント。君は透明な魚だった。僕は両足を縛られていた。何も思い出したくないし、何も考えられない、眠れない夜。知ってる歌を聴いて泣こうか。轢かれて死んでしまおう。高速道路、過ぎ去る観覧車と青白赤。お腹が空いたよ。砂漠を泳ぐ魚の骨。薬指に君はいない。砂時計の代わりに落ちる指輪。月は嘘つきだ、君も嘘つきだ、僕も嘘つきだ。君は硝子の天使を割ってしまった。困ったような笑顔で血を流していた。どんな曲を聞こうか。どこに逃げようか。殺されたいなんて嘘でも言わないでくれ。僕は嘘つきだ。滑り台に留まっている。君は蛍光灯の光に殺された。嘘みたいなwifiと38℃。√愛、サイレント。ステンドグラス、僕達は蝋燭を灯していた。君は青色だった、溶けたキャンディーを舐めていた。スピネを見たことがないと君は笑った。曖昧なメッセージを歌った。春になったからシャボン玉の代わりに煙草を吹く。不安定な愛、不安定なメロウ。僕達はモビールが揺れるのを見ていた。同じ三角形は溶けてしまった。失われたマウンテン、ホットケーキと涙。サイレンス夢。エンドロールが流れる代わりに海へいこう。ビー玉を拾うよりも悲しいことをしよう。シトロンの香り。曖昧なメッセージ、歌った。秒針が落ちる音も、翡翠色した油も、太陽。メトロ、踊らないで。辛いよ。全て嘘、マンションが崩れ落ちるのを見よう。砂時計代わりにしてさ。みらいから歩いていこう。僕も君も迷子だ。終点で二人ぼっち、目を瞑りながら歌っていた。君は透明だった。君はきっと、青色に光りながら死ぬんだろうと思った。冷たい歌と、逆に回る時計。ミラーボール、やめて私はそんなにかわいくない。壊れかけのアンドロイド、恋をするウイルス。正しい名前を呼んでよ。初めまして、私はだぁれ。ゆるく浮いている。君は時計盤に縛り付けられていた。瑠璃色の時間、迷路、君は蝋燭だった。本を読んで、崩れないで砂糖菓子。遠くまで飛んで紙飛行機。砕けたアルファベット、くるくると浮遊病。ドリームホリックなんです。歩いていく、君も歩いていくんだ。ちぐはぐなソフトクリーム、僕は転んだまま。柔らかな三角座。君は泣いていた、涙が振れた、綺麗な赤色。ラブレス、23時。冷凍都市、点滅する信号機、インビジブル、バスソルト。計算機とコンパクト、おやすみ。フェードアウトシンデレラ、三角関数、LED。空想病なんです。アールグレイと落ちてきた風船。おはじきを飛ばすだけの機会。三角くらげ、るらるらと降る夜に君は逃げ出したんだ。目眩を起こして倒れたんだ。雨の夜だったんだ。三拍子も聞こえない。ふわり、光と冥王星。笑わないでよ、空間。嫌。石鹸とホッチキス、α線、眠りたいよ押し花。枯れた言葉、椅子は回転する。ここには音がないから雪が降るんだ。きっと全ては高速で電離するんだ。ふわふわふわ、僕は漂うしかできない。灰色のガラスを舐める。なんで泣いてるの。砂時計の温度と何かが割れる音。君は大事そうに割れたティーカップを持っていた。シトロンの香りがした。wifiが無いから愛を叫べない。有機的な光の機械は砕けてしまった。僕も君もひとりぼっちだ。目を瞑ったままにする迷路だ。嘘つきとショートケーキ。愛の歌と高速道路、クーロン力。僕は転んだまま、全てが流れていった。音のしない生命体。息が止まる、途切れたゼンマイとフロウ。エレメント、僕達が何も見えないのは泣いていたからだよ。君は四面体なんだ。消えないで、揺れる振れたSOS。全て君のせいにして。また眠れずに朝を迎えた僕は綿あめを食べている。海王星が見えないから、氷の映写機は脈動する。連続的に、断続的に。シナモンをかける。テレパス、ほうき星回る回る割る。正しく動くことのできない機械。惑星旅行、噴水、正しい1m。呼吸すらできない心音、そして幽霊。カメラ座、君も僕も迷子だ。おはようは幻影だから嫌いだ、おやすみは朝を始めるから嫌いだ。何もない。何も無かったコンディショナー。バックアップ、針が刺さるよ。優しく眠る、テディベア。僕を愛してくれ、きらきら星。くるくると時間、リターン小宇宙。アスファルト横顔、ストロベリー、桃とメリー。針を刺す。僕も君も泣いたまま笑ってた。笑ってよ、それしか言えなかった。まっすぐ歩くこともできない、君がどこにいるかも見えない。交差点に流れ星を見る彼女は死んでしまったし、春は過ぎてしまったし。眩しすぎるよネオン。なんの味、一人じゃダメだよ、メロウ。呼吸もできない有機的な機械、縛り付けられていた。夢を見ていた、夢を見ていた。花を香ってから飛び降りた君は誰だったのだろう。僕は僕だよ。立方体と嘘つき、ベッドルームの夢、浅く浅く。リフレインクリスマスイブ。目眩、ねぇ。ぼくはばかだから名前を呼んでくれよ。

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