花火五首
詠:子夜

入梅の頃に舐めてる飴玉が内に秘めたる湿気を砕く

七月は嘲笑うやうにやってくる鈍足の雨雲などおいて

袖とおす花一匁、兎追う。我今此処に十として立つ

夏花は君と見たいがああ今は小指のかけらも落としていたね

流れ星、花火、惑星、鮮やかな死の瀬戸際に生を覚える

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