卒業式

みんな同じ方向を向いている
新しい季節の光が差し込む瞳
今僕に見えるのは
昨日夢という言葉に泣いた君の長い髪

その歌は綺麗すぎる涙では汚せない
青臭い今までの日々よこれからも
道端の花のように踏まれて美しくなれ

ブラスバンドは何日も前から
練習していたね窓辺で聞いてた
あのメロディは今日という日の前奏
聞こえてくる未来の息遣い

その歌は綺麗すぎる涙では汚せない
蕾の色は花びらよりも色濃い
桜のように風に吹かれても美しくあれ

ここで吸い続けた空気をすべて
吐き出してしまうのが怖くて
呼吸する 生きるということ
震えながら覚えていった

その歌は綺麗すぎる涙では汚せない
青臭い今までの日々よこれからも
道端の花のように踏まれて美しくなれ

 

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