「土方さんはどうもチャイナに甘ェ気がするんですよねィ」

「あ?」

「惚れてんですかィ?」

「……馬鹿か。一回り以上離れた餓鬼なんざ相手にするかよ」

「歳なんてモンはそんなに重要じゃありやせんぜ」

「それじゃあ何だ?俺と然程変わんねえ万事屋の野郎がチャイナ娘とどうにかなったとして、テメェはそれを何とも思わねえってか?」

「そんなにムキにならねえでくだせぇよ。ほんの冗談でさァ、冗談。……それに」

「なんだよ」

「“神楽”はもう俺の女なんで」

「……は?」

「巡回行ってきやす。チャイナに会うついでに」

「いや、逆だろ」

「俺ァまだ若いんで。そういう盛りなんでさァ」

「……仕事に支障を来すようじゃ」

「説教なら帰ってからお願いしやす。まァ、聞かねえけど」

「……勝手にしろ、クソガキ」

「餓鬼で結構。その内チャイナとオトナの階段上りますんで」

「よーし万事屋への報告は任せろ」