――ガチャン。


｢ハイ逮捕ー。お巡りさんの心を傷付けたぁー｣

｢うがあぁぁぁ！？何するアルかこの汚職警官！！｣

｢人の話に適当な相槌ばっか打つからでさァ。折角俺が……｣

｢お前が試した呪いの解説なんて聞きたくねーんだヨ！そんなにマヨラーが好きならさっさとアイツんとこに行くヨロシ｣

｢気色悪ぃこと言うんじゃねぇや。テメェにだって呪いたい相手の一人や二人居るだろィ？参考にしても良いんですぜ｣

｢誰がするかァ！陰湿なお前と一緒にすんじゃねーヨ。まあ強いて言うならサディストな税金泥棒アルな！！｣

｢ヘェ、まじないなんかで俺をオトすつもりかィ？そんなまどろっこしいことしなくても俺はとっくにアンタに夢中でさァ｣

｢キモいこと言ってんじゃねーゾ。頭沸いたアルか｣

｢確かに今日は沸騰しそうなくらい暑いですねィ。つーわけで屯所行きますかィ｣

｢自然な流れで連行しようとすんじゃねーヨ！この胸クソ悪いモン外すヨロシ！！｣

｢外したら逃げるだろィ｣

｢当たり前アル｣

｢じゃー無理｣

｢意味解んねーヨ！冤罪アル誤認逮捕アル私は一切悪くないアルぅーーー！！｣

｢静かにしろィ。さ、行くぜ｣

（こうなったら最終手段アル……）

｢……沖田ぁ。手首、擦れて痛いアル……。外してくれたらなんでもするから……。お願い、ヨ？｣

｢……なんでも？｣

｢ウン｣

（する訳ねーダロブワァーカ！！）

｢ホントになんでも？｣

｢ホントにホントアル｣

｢……分かった｣

｢キャホオォォ！そうとなったら早く外すネ！！｣

｢…………あり。｣

｢どうしたアルか？早くするネ！！｣

｢……鍵が無ェ｣

｢…………は｣

｢屯所に忘れたみてぇでさァ｣

｢ハアァァァァァア！？テメ、ざけんじゃねーゾコノヤロー！！｣

｢あーらら。こりゃ屯所に行くっきゃ無いねィ｣

｢イーヤーアールー！！｣

｢ほらほら大人しくしなせェ。暴れても余計痛くなるだけだぜィ？｣

｢もういいアル！万事屋戻って銀ちゃんになんとかしてもらうネ！！｣

｢こっち来てササッと外した方が早いだろィ。それに……｣

｢ぬおっ……！？｣

｢『外したらなんでもする』って、言ったよなァ？｣

｢ここで外せないならそんなの無しアル！放せヨっ！！｣

｢おいおい、男に二言は無しだぜィ？｣

｢男じゃねーヨ！この見目麗しいれでぃになんてこと言うアルか！！｣

｢へーへー失礼しやしたお嬢さん。……心配しなさんな、ちゃーんと優しくしてやりまさァ｣

｢？おう、当然アル。痛かったらぶっ飛ばすからナ｣

｢そりゃあ保証出来ねぇな……。チャイナ、初めてだろィ？｣

｢何度もあってたまるかヨ｣

｢ほー、やっぱ初めて？嬉しいねィ、チャイナのハジメテを貰えるとは｣

｢……お前、さっきから何の話をしてるアルか｣

｢あぁ？何って、ナニの……｣

｢キモいアルマジキモいアル放すアル変態警察２４時ィィィイ！！｣

｢あー考えたらちょっと勃ってきた……。手錠はめたままでイイ？｣

｢公然猥褻アル逮捕されるべきはお前ネ！！｣

｢なんでィ、テメェも手錠プレイがお好みかィ。しかし俺ァハメられんのは趣味じゃねェ｣

｢もうお前死ねヨ……｣