「神楽ァ」

「んー?」

「ちゅー」

「…………」

「ちゅー」

「……キモ」

「ちゅー」

「ちょ、ウザイアル止めろ」

「……神楽ァ」

「や、離れろ……」

「……俺さっき酢昆布食べた」

「ハ?」

「だから今、酢昆布味」

「……で?」

「だから、ちゅー」

「……オマエ、バカダロ」

「なんで」

「……ちゅー、は」

「ん」

「恥ずかしいだけ、で……」

「……だけで?」

「オマエと、その、……ちゅ、ちゅーが嫌なんじゃなくて」

「…………」

「だから、ちゅーは酢昆布味じゃやー、ヨ」

「……神楽」

「……何、アル」

「俺とのちゅー、どんな感じ?」

「ど、どんな?」

「うん」

「……あのネ」

「うん」

「甘い、ヨ?」

「……俺も。」