11/12/02(金)
▼嘲笑

※隊長ひとりあそび



「ねえ、沖田」

微笑んで。

「好きヨ」

魅せられる。


「っ……!」

──夢。また、アイツの。
荒くなった息をつく。尋常ではない汗に不快感。
また、俺は。

「どんだけ溜まってんだよ。思春期かっつうの……」

昂ぶる自身に苦笑。寸前まで昇りつめたこれも、全部アイツの所為。

「……チャイナ」

──目を閉じればいつも、少女を抱く自分が居た。
見たことの無い表情、聞いたことの無い声。己を求める少女に歓喜し、本能のままにその体躯を貫き、抱き潰し、呼吸を奪っているのは、紛れもなくこの自分。

「──神楽」

霧消する映像とは裏腹に、熱は自身を蝕んでゆく。逆上せるような感覚は、夢の中で何度も少女を犯した罪悪感さえも薄れさせた。

夢の中の俺は言う、愛している、あいしている、と。
そしてお前も応えるんだ。その小さな躯を震わせて、わたしも、と。

「っは……」

夢でお前と繋がったのはもう何度目だろう。脳内でお前を汚したのはもう嫌になる程で。

「神楽……」

虚しい行為に耽り自我を取り戻すのは欲望を吐き出したその瞬間。
恋愛感情なんて綺麗事のような名前は最早付けられるレベルではない。有るのはただ醜い欲に塗れた色情。

「かぐらっ……」

どうしたらおれをみてくれる?



 



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