エリア争奪、前哨戦




「…ばるこー。」
『うん?』
「ムラムラしてきた。」
『?!』
「こんなんじゃ寝れねーよ。明日のエリア争奪戦で満足できねーよ。」
『え、京介。さっき私すっごい真面目な雰囲気で話してたじゃん。』
「おう。」
『どのタイミングで勃ったのよ。』
「まぁ割と序盤だ。」


この性欲野郎っ…!!

しかし頭を撫でられて顔を近づけられるもんだから、私も黙ってしまう。










エリア争奪、前哨戦











『きょ、きょーすけぇ…』
「ん?…可愛いよ、ばるこ。」


京介は私の胸に顔をうずめて感触を楽しんでは、胸の登頂を舌で転がし私の反応を見て嬉しそうにしている。

それから一旦顔をあげ、ニヤリ、と口角を上げる。


「感じてんの?ばるこ、お前乳首責められるの好きだよな。」
『・・・っ』


私は恥ずかしくて顔を背ける。
京介はさらに言葉をたたみかける。


「なぁ、ここ、もっとして欲しいか?」


私が目だけで京介を見ると、意地悪そうな顔をして、胸に触れるか触れないかの距離で舌を近づけている。


『…ぁっ、ぁ…!』
「まだどこも触ってないぜ?何期待してんだよ。」
『だって、きょーすけが、』


触れてはいないが、熱が胸の先に伝わるので、また先ほどまで舌でなめられていた感覚を思い出して、体がぞわぞわと疼くのを感じる。
快感のような、苦痛のような、焦らされる感じ。


「っはは、まじで可愛い。もっと気持ちよくさせてやるぜ。」
『ひっ…!』


さっきまで散々焦らしていたくせに、京介は急に乳首を吸うので、私は体をビクッと揺らせて反応してしまった。
そして京介の右手は私の下半身をまさぐっていた。
クリトリスを優しく擦られると、声は上ずり、足は勝手に小刻みに震える。


『やぁっ、やだ、そこぉ!』
「嫌じゃないくせに。」
『ぁっ…変な、感じがするっ、あ、もう、』
「イクのか?」
『あ…やっ、やぁっ…ひぁぁぁ』


私は体をよじり、また反らして1度目の絶頂を感じた。


『はっ、はぁっ、…』
「今日イクの早いな。気持ちよかったか?」
『うん…』


私の感覚としては、洗脳の夢から目覚め、久しぶりに京介と交わろうとしている。
いつもより敏感になっているのだろうか、私が絶頂を迎えるのに時間はそうかからなかったらしい。


「まだだぜ?」
『えっ……あ!』


京介は指を1本膣の中に入れ、それを出し入れする。
少し慣れたところで、今度は2本の指を中に入れる。
そして指を少し曲げるので、私の一番いいところに指が当たる。


『あぁっ!そこっ…だめぇっ』
「ここがばるこのいいところだろ?ほら、すげークチュクチュいってるぜ?」
『ぁ、言わないでぇっ、』
「なぁ、ここ、こうしたらどうなるんだっけな?」


京介は耳元でそう囁くと、M字に開いていた私の足はそのままに腰を浮かせて体を丸めるようにさせた。
そして、指を出し入れするというよりは、上下に動かすような動かし方で私の弱い部分を刺激する。


「ほら、いくぜ?」
『あぁっ、やだっやだぁっ…!』


京介は指の動きを早める。
股間に熱い感覚がする。
そして快感は心臓、脳、全身に響くような感じがする。


『やっ、気持ちいぃ…や、やぁぁ』
「イっていいぜ?」
『も、ごめ…ぁぁぁっ!』


私は2度目の絶頂を迎える。
シーツには、水の染みた跡が広がる。


「潮吹いてる。やらしーな。」
『はぁ…はぁ…やだ。ふぇぇ。』


京介のベッドのシーツを汚してしまった…!これじゃ冷たくて寝れないかも…

そんな考えをよそに、私は腕を伸ばし、京介はそれに応じて私に倒れこみ、抱擁する。
深くキスを繰り返す中で、今度は私が京介の上になる。


『今度は私が京介を気持ちよくさせてあげたい。』
「ん。」


私は首筋から丁寧に京介の全身を舐めてゆく。
大腿の辺りまで舌が到達したところで、私は顔のすぐとなりでそそり立っている京介のモノにちゅ、と軽くキスをする。
裏の筋、亀頭、京介の弱いところを舌の先でチロチロと舐めていく。

ちら、と京介を見ると、目を閉じて、先ほどより少し荒い息遣いをしている。
感じてくれてるんだな、とわかると、私は今度は口に含んだ。


「ん、…はぁっ…!」
『きょーふけ、おいひぃ』


私はモノを口に入れながら、舌ではまた京介の好きなところを刺激する。
手は口じゃ入り切らない根元の部分に添えて上下させる。

京介が私の頭を撫でる。
その柔らかい触れ方と、京介の感じている証拠のかすかな声で、私の下半身もまた熱を帯びてくる。


「ばるこ…入れたい。」
『うん、私も…』


私は体を起こすと、京介にまたがり、京介のイチモツに手を添え、自分の中に入れる。


『んぁ…おっきい』
「っく、ばるこ、すっげー絡みついてくる」


私は腰を前後させる。
京介でいっぱいいっぱいになった私の中が、さらに擦れて気持ちいい。


「ばるこが必死によがって腰振ってんの下から見たらすげーやらしい。」
『や、やだっ…』
「もっとやらしーとこ見たい。満足させてくれよ。」


京介は私の腰を両手で支えると、下から腰を突き上げるように動かす。

全身に快感が突き抜け、背中から汗が噴き出す。


『っやぁぁ、気持ちいい、気持ちいいよぉ京介ぇ…!!』
「っあ、く…!」


京介が腰の動きを止めると、私は力が抜け、肩で息をしながら京介にぺたん、と倒れこむ。

繋がったまま、京介は優しく私を寝かせ、京介が上に乗る。
さっきよりずっと激しいキスを交わしながら、京介は腰を動かす。


『ん、ふぅ…きょーすけ、幸せ…』
「はっ…はっ…俺もだぜ、ばるこ」
『も…だめぇ…ぁぁんっ』
「俺もイクぜ…!」


それから、声のボリュームなんて気にせず、私たちはただ自分たちを感じあって絶頂を迎えた。

放たれた熱い京介のザーメンが私の中にじわぁ、と広がるような感じがした。

京介は自身を私から抜くと、膣から白い液体がドロ…と出て来るのを見ては、満足そうに笑みを浮かべた。

しばらく動く気になれず、私たちは裸のまま向かい合ってベッドに横になっていた。
その間京介はずっと頭を撫でてくれている。
私は行為が終わってもしばらくは余韻に浸りたいので、京介がそうやって頭を撫でてくれるのが大好きだ。

あー、このまま寝たいなー、何てまどろむ至福の時間。


「ばるこー…」
『ん、何、京介…』
「冷たい。」
『・・・』


だからあらかじめバスタオルを敷けとあれほど!
言ってないけど!


『わ、私悪くないもん!あれは京介がっ…!』
「でもあーしないとばるこは満足できねぇだろ?」
『ば、ばかっ!もー私お風呂入る!』
「待てよ、俺も一緒に行く。」
『こっ、来なくていいっ!』


結局2人で仲良く湯船に浸かり、エリア争奪戦の話もしながら、1日の残り少ない時間を過ごすのであった。


+continue+




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