過去へ!よみがえる記憶、チームの絆*1




ふと目を覚ました。
さきほどまで過ごしていた綺麗な白い壁の部屋ではなく、土臭い、薄汚れた狭い部屋。











過去へ!よみがえる記憶、チームの絆*1










『・・・あ』
「やっと起きたか。ずいぶんと眠ってたみたいだな。」
『お、おはよう。』
「おう!しっかし、セキュリティの横暴さにはムカツクぜ!!俺たちデュエルギャングばかり目の仇にしやがる。」
『ギャング…?何それやだ乱暴だわ。』
「…は?」
『ここはどこー私はだれー。いや、私はばるこ。そう、ばるこ。そして…』
「なに不思議そうな顔してんだ?まさか俺を忘れたか!?俺は鉄砲玉のクロウ様だぞ!?」
『う、うん…』
「大丈夫かよ…ここがどこかわかるか?」
『クロウの家かしらいやーんと思ったけど、私ちゃんとパンツ履いてるし、無事だと思われる。』
「おう、馬鹿さ加減はいつも通りだな。ここはサテライト深部、バーバリック・エリア・アフター・ダメージ、通称B・D・Aエリアだぜ!?」
『ほう、よく子供たちの面倒を見るクロウはさしずめバーバリックの父ね、バーバパパね!』


いや、忘れるか?昨日の今日だぞ?忘れるか?いやお前馬鹿か?とかいろいろクロウに言われながらも、少しずつ思い出す。

そうだ、目の前にいるのはクロウだ。
よくD・ホイールで一緒に走ってた。


「…お、ようやくいつもの顔に戻ったか。よし、本当に大丈夫か俺がデュエルで調子をみてやるぜ!」
『おうよ!私の新・サイキックデッキで…って、あれ??』


デッキが、ない!なんで!


「ばるこ、デッキ変えたのか?っていうか、デッキがない?…そうか、昨日セキュリティに取られちまったんだな。」
『サイキックデッキ使ってたんだけどなー、夢だったのかなー』
「仕方ねぇ、俺のサブデッキを…しまった!俺もメインデッキ以外のカードはセキュリティに押収されてたんだ!」


セキュリティに、カード奪還しに行く事になりました。
クロウにセキュリティの制服をもらう。


「一着しかないからお前が着ろ。」
『え、なに、なんでこんなもの持ってんの、やらしー…』
「うるせぇよ!」


クロウが囮になり、その隙にセキュリティの制服を着た私がセキュリティに忍び込む作戦となった。
私のデッキ奪還のため、これは行くしかないっ!


『どうよ、クロウ?そそる?』
「知らねぇよ鬼柳に言えよ。」
『きりゅー…?』


キュン、と胸が締め付けられる感じがした。
あ、私まだ思い出せてないことあるな。


「よっしゃ!ちょっくら門番のセキュリティをおびき出してくるぜ。その辺りに隠れててくれよ。」
『あい!』


クロウはセキュリティの入り口にいる見張りの前まで走ると、まさかの「おまえのかーちゃんデベソ」ネタで挑発した。


「な、なんだと!?待て!訂正しろ!」
「へーん!」
「待てこの悪ガキ!」
「待つかよ!さーてばるこ、今のうちだぜ…!」
『かーちゃんデベソじゃなかったらおまえのとーちゃんホーケー!』
「んなっ…?!」
「なんでばるこがこっちに来て挑発してんだよ!てゆーかそのネタは言うなよ!」
『はっ、ついノリで…!』
「のるなのるな!お前はあっち!」
『あいあい!じゃーまた後でっ』


さて、セキュリティに潜入といきますか!


+continue+




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