集いし戦士たち




私に声をかけたのは、遊星だった。


『遊星、いつの間に?あれ、クロウ見たかった?』
「クロウは見てないな…俺はさっきからいたぞ。」
『え?そうなの?』










集いし戦士たち










いつもなら青いジャケットの遊星も、今日はサティスファクションの服を着ている。
何なの、みんな懐かしき昔に帰りたい日なの?


「ばるこ。」
『どうしたの、遊星。』
「実は、前からお前に言おうと思ってたんだ…」
『…?』


遊星は普段から相手の目をまっすぐに見て話すのだが、今回は特に、私は遊星の目から視線をそらすことができない。


「好きなんだ、お前のことが。」
『ゆう、せい…!』


遊星はわたしに近づくと、片手を私の頬に添える。
その時、遊星の指先が私のうなじに触れ、私は一瞬身じろぎする。


『ん!』
「…ここ弱いのか?」


遊星はいつもの冷静な表情で、指先で耳の下の辺りをなぞる。


『ひゃ…!』
「ばるこ…可愛いな。」


いやぁぁぁぁ!何なの!

いつもの遊星じゃない!
今日の遊星やらしい!やらしい!

様子がおかしい彼に心底ビビっていると、部屋の机に押し倒された。
遊星の顔は、一見無表情のようだが口角が少し上がっている。

楽しんでる…!

何この人!実はSだろ!


『ひぃ!』
「遠慮はいらない、俺も全力で行く。」


遊星は、いつもデュエルの前に言うセリフとつぶやくと、私の服に手をかけようとする。


『やぁぁ!…いくら遊星でも、さすがに許さないわよ!おい、デュエルしろよ!』
「む。」


私は遊星の脇の隙間をスルリと抜けると、デュエルディスクを構えた。


『そ、そ、そんなことされてもドキドキしないんだから!』
「ばるこ、顔が赤いぞ。」
『うるさーい!』





遊星とのデュエルが終わると、先ほどのクロウと同じように、遊星の姿がなくなっていた。


なんなの、一体…?


私が戸惑っていると、ドアの開く音がする。





「ふん、こんなところにいたのかばるこ。」


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