目覚め、アルカディアムーブメント!*3
「集いし願いが、新たに輝く星となる!光さす道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ!スターダスト・ドラゴン!」
目覚め、アルカディアムーブメント!*3
「行け!シューティング・ソニック!」
「ん?すごい歓声だな。」
『そうね、会場からだわ。もしかしてもうデュエルは終わったんじゃ?』
「それにしても沖田のやつどこまで偵察に行ったんだ?」
『あ、帰ってきた!』
沖田が言うには、今さっき、十六夜アキというさっきの女性が負けてしまったらしい。
リキッドや沖田は、作戦は中止だとか無駄足だとか言っていたけど、やっぱり私はいまいちよくわからなかった。
結局作戦とは何だったんだろう。
どうやら帰ってよいらしい。
いぇーい☆
途中、カーリーという変な女性に会ったけど、まぁいいか。
なんか赤い変な龍も見えたけど、まぁいいか。
そうなるも気になり、デュエル場に走る。
気づいた時には赤い変な龍は空から消えていた。
どうやらこの大会の優勝者が決まったらしい。
『へぇ、ニューキングは不動遊星…』
『っあ・・・!』
また頭が痛くなる。
私は立っていられず、頭を抱えその場に座り込んでしまった。
ーお互い余裕だったようだな。
ーあぁ、そうだな。俺たちはかけがえのない仲間だ。
ふと、目に浮かぶのは、ジャンクの山の光景、さきほどデュエル場にいた、不動遊星、ジャック・アトラスというデュエリストの会話。
懐かしい気持ちがするのだけど、私がどうしてその光景を頭に浮かべたのかわからない。
やだ、もしかして彼らがなかなかのイケメンだったから、もし私が仲間だったらーとか妄想したわけ?!
いやいや確かにイケメンだけど私の好みじゃないよなー、私もっと、私を貫いてくれるほど目つきが鋭くて、クールで、熱くで、まぁそれは彼らにも当てはまるんだけど、こう、もっとアホで馬鹿で…!そうね、バンダナなんか似合うような…!!
・・・?
なんか、もやもやする。
ああ、私やっぱり変だ、何か大切なものを忘れてる。
さっきから頭がズキズキ痛む、今日は帰って早く寝よう…
私は帰ってすぐ、夕ご飯も食べずに爆睡した。
ーおい、ばるこ、いつまで寝てんだよ。
うーん、眠いーん。
ーそんなに寝てたら襲うからな。満足させてもらうぜ?
『何が満足だばーーーーーか!』
「・・・ばるこさん?」
『はっ、朝!』
沖田が怪訝そうな顔でこちらを見てくる。
「どんな夢見たらそんな大きな声で起きるんだよ。」
リキッドも迷惑そうにしている。
夢を見てた。
古びたベッドに寝てたら水色の髪の男が起こしてくるし変なこと言ってくる。
でもそれが懐かしいような、変な感じ。
「今日から訓練が始まるそうですよ。」
『うへぇ。』
時折思い出す、昔の話のような光景は、何なのだろうか。
+continue+
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