旅立ち!再会、脱出、謎の脅威*4
私たちは、B.A.Dエリアへ向かった。
懐かしいサテライトへ、現実世界でついに帰れる…!
旅立ち!再会、脱出、謎の脅威*4
「これで世界に平和が戻ったら、ダイダロスブリッジを完成させるとゴドウィンと約束してきた。」
『まじで!遊星すてきー!』
さすが遊星!
どこまでもサテライトを愛してる奴ぅ!
私たちはヘリでサテライトに戻る。
「どうだ?懐かしいだろ。」
『変わらないね…』
ヘリを到着させてもらったのは、サティスファクションのアジト。
私と京介もこのアジトの一室に住んでいた。
『京介…』
「・・・」
『・・・』
「クロウのところに顔を出そう。」
『!そうね、クロウに会いたい!』
「あぁ、みんなにばるこの無事を知らせないとな。」
私と遊星は、クロウのアジトへ向かう。
「おう、おまえら。あんまり遅くまで外にいるんじゃ……!!遊星じゃねーか!久しぶりだな!」
『クロウ兄ちゃん!ばるこのことも忘れちゃやだぁー!もうっ!めっ!』
「お、お前はばるこじゃねえか!!ってゆーか、相変わらずきめえ!」
『きめえって何よ!クロウ!』
「いや、ってゆーか、お前どこ行ってたんだよ!?心配してたんだぞ!」
『ご、ごめんなさい…』
「鬼柳が捕まったと思ったらお前まで行方不明になって!後を追ってったのかと…」
「アルカディアムーブメントの奴に洗脳されていたらしい。」
『そう、あのときクロウが怪しい奴がウロついてるって言ってたでしょ?そいつよ。奇妙な力で、魔法カードを実現させるのよ。それで、洗脳のカードで…』
「何!?許せねえ!!これはお礼に行くしかねえようだな!」
『番長!すいやせん、俺が不甲斐ないばかりに番長の顔に泥を…』
「何言ってやがるばるこ!俺がお礼参りに行ってやらぁ!」
「…落ち着けお前たち。」
「まぁそれでも、ばるこが無事で何よりだ。ガキ達も心配してたから、声をかけてやってくれよ。」
『うん、ごめんね。』
クロウは私がいなくなった後も、きちんと私のD・ホイールを残してくれていたらしい。
クロウと一緒に私の愛車を取りに行く。
「この奥に隠してあるんだが…」
『ご、ゴミ山に私の愛車が埋れている…こ、こんなひどいことって…!』
「うるせえ!誰にも見つからねえように隠してたからよ…!まぁ整備は欠かさなかったから大丈夫だぜ!」
『え、整備してくれてたの?』
「当たり前だろ?戻ってくるって信じてたからな!」
『クロウ…!ありがとう!ジャックなんか私のこと歴史から殺してたんだから!』
「は、はは…」
奥の方から見つかったら私の愛するD・ホイールは3年前と変わらずキレイなままだ。
色褪せていないのも、クロウのおかげだ。
『きゃー!ありがとう、クロウ!』
「どうせなら、再会を祝してライディングデュエルするか!」
『いいねいいねー!』
「ライディングデュエル!」
『アクセラレーション!』
スピードワールド発動!
『ねぇクロウ!』
「なんだよばるこ!」
『クロウももう満足ジャケット着てないのね!』
「おう!今のジャケットかっこいいだろ!」
そんなことを言いながらクロウとのデュエルを終える。
ライディングデュエルの腕も鈍ってないようで良かった。
イツキやアニーに会いにいくと、二人とも泣きそうな顔で抱きついてきてくれた。
ああ、二人ともちょっと身長伸びたね。
懐かしさと、愛くるしさがこみ上げてくる。
「そういや、ばるこのその服なーに?」
『イツキ。アルカディアムーブメントの団服ね。もう違うから必要ないんだけど。』
「私はあんまり好きじゃなーい。ばるこはやっぱり少し露出したくらいの服がいいよ!」
『アニー!いつの間に露出とかいう言葉覚えたの!よーし、じゃぁまずは胸から出しちゃうぞー!』
「…ばるこ、お前何してんの?」
『げ、クロウ!』
「アホなことガキに教えんなよ。」
『わ、わかってるわよ…』
とはいえ、私の今の手持ちの服といえば、アルカディアムーブメント、サティスファクション、セキュリティ、敵のアジトでいつか見つけたラフな服、傷んだ服、ゼーマンの館で見つけたセーラー服。
あとは…
「で、何でレースクイーンの服持ってんだよ!?」
『いや、だって…』
「なんだその格好は!」
『ジャック…いつの間に来たの。』
「鬼柳の趣味か!」
『きゃああああ言わないでええええ』
ひとしきり騒いだが、遊星はアジトで待っていると言っていたので、私はジャックとクロウを置いて、アジトへ向かった。
遊星に話しかけようとしたとき、何者かに声をかけられる。
「遊星、ばるこ。久しぶりだな。」
!!!
運命は、いつだって残酷だ。
+continue+
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