目覚め、アルカディアムーブメント!*2




私、いつのまにサイキック族デッキ使うようになったんだっけ。











目覚め、アルカディアムーブメント!*2










「お強いですね。僕も精進しなくちゃ。」
『え、あ、うん!楽しかったね、またやろーね!』


とりあえず沖田に勝った。どうやら彼もサイキック族を使うようだ。
しかし、私の手元にあるのは、身に覚えのないデッキ。

何か、大切なモノを忘れているような感じ。
勝っても物足りないというか、こんなんじゃ満足できないわ!


・・・満足?


『っ、あ…!』
「ばるこさん、大丈夫ですか?!」
『あっ、頭が…!』


頭が痛い、ぐらぐらする!


「ばるこさん…?」


目の前の沖田が心配そうに私の顔を覗いてくる。


ああん、私もうだめかも。なんて言ってナイスメガネな沖田に寄りかかろうときたらリキッドに頭殴られた。
えぇー、今私が頭痛いって言ったのになんで殴ったの?!


『あー、でも治った。』


ほう、これがサイキックってやつなのかな?

リキッドが、俺ともデュエルしろと言わんばかりにデュエルディスクを構えようとしたその時、ガチャ、とドアの開く音がした。


「サイコデュエリストの諸君!聞いてくれたまえ!」


誰だこいつ。髪型が右斜め上にぶっとんでるくせにロングだなんて。
沖田とリキッドは、ディバイン様と呼んでいた。
どうやら、こいつが私たちの上司らしい。

治安維持局のイベントであるフォーチュンカップを妨害する、それが今回私たちに託された指令らしい。


「入れ、アキ!」


ディバインの合図で部屋に入ってきたのは十六夜アキという女性だった。
フォーチュンカップに招待されている彼女のフォローをしろということか。


「アキ、お前は他の出場者たちにお前の力を見せつけろ!」
「はい…全てはディバインの思うままに…」


よくわからないことになってきた。


「やれやれです。初仕事がフォーチュンカップ妨害工作とは…」
「さぁ行くぞ!」


この沖田とリキッドの温度差よ!


こうして私たちの初仕事が始まった。


+continue+




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