目覚め、アルカディアムーブメント!*1




「ゴミ野郎が。もう気を失いおったか。」


そう言い残し部屋を出る看守。


一人、倒れた男は黒い闇に包まれーーー










目覚め、アルカディアムーブメント!*1










…誰か…





…誰か、助けて…!


あぁ、私の頭の中がぐるぐるしてる

何これ…

私、大切な人が、何かしないといけないことが……


「…ばるこ…!」

この声は、誰…?


『・・・』
「!」

「ディバイン様!被験体に変化が見られました!」
「どうだ!?」
「この波形の様子だと、精霊世界への交信が行われた可能性が非常に高いです。」
「そうか…これまでの実験も無駄ではなかったな…」


耳元で何か声が聞こえる、でも、頭がぼーっとして何を言っているのかよくわからない。


「よし、今日はここまでだ。…そろそろこいつも働かせるか。」


私は、

誰……?


気づけば私はセリアという女性に部屋を案内されていた。
部屋には私と同じ、新入りという沖田とリキッドという人物がいた。

ほぅ、沖田はなかなかの穏やかな顔の裏に腹黒さを持ち合わせていそうなナイスメガネ。
リキッドは、その、何というか、普通のサブキャラだ。ははは。


「どうした、ボンヤリして。頭はちゃんと働いてるのか?」
『うーん、うん。うん、うん…』


リキッドが呆れた顔でこっちを見てくる。


「じゃぁ、そこにいるやつの名前は?」
『素敵メガネ。』
「沖田ですよ、ばるこさん。」
「そうだな、沖田だ。」
『!』
「それじゃぁ、ここはどこだ?」
『え?』


そう、ここはどこ…?

私はばるこ。
でも、どうしてこのにいるのか、ここらどこなのか、よく分からない。

長い眠りについていたような…


『私は…眠り姫…?』
「お前何言ってんだよ。」
『え、違うの?』
「おいおい、しっかしろよ。アルカディアムーブメント本部だろう。」
『え?』
「指令までに頭をすっきりさせておけよ。足を引っ張られたら迷惑だからな。」


いまいち状況が飲み込めない。


外はどうなっているんだろう。
ドアを開けようとしたらリキッドにウロチョロすんなと止められた。


『ふにゃ。』
「ばるこさん。挨拶もかねてデュエルしましょうか。」
『沖田!いいね、デュエルしようしよう!』
「ふふ、急に元気になりましたね。」


よくわからないけど、デュエルすれば目も覚める気がする!
私は沖田とのデュエルを快くOKし、デュエルディスクを構えた。


「ここは自室ですし、サイキックは無しにしましょう。」
『・・・?』


サイキック?何だそれ?


よくわからないけど私には関係ないことだと思い、適当に聞き流しておいた。


「『デュエル!』」


私はカードをドローした。




・・・え




何これ、何このカード、何このデッキ。


『サイキック族ぅ…?!』


+continue+



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