夜道、キケンなデュエル




チーム・サティスファクション。
最近勢力を伸ばしているともっぱらの噂である。











夜道、キケンなデュエル










「きっとすごくデュエル強いんだろうな。あんたも襲われないように気をつけろよ。」
『…はぁ、まぁ…』


私は今、ダーティーワークスを制圧したばかりの地区、ボーリング場の付近を散策している。
このように、制圧した地区を歩くと、カードや衣服、D・ホイールのパーツなど、たまにだが面白いものが見つかるのである。


たまたまボーリング場の近くにいた男性に聞いた、チーム・サティスファクションが勢力を伸ばしてきているらしいという噂。

チーム・サティスファクションの服を身につけているが、なかなか私はチームの一員だと気づいてもらえない。
存在感か、オーラか…

しまいには、襲われないように気をつけろなんて言われる始末だもんね。


『でも、チーム・サティスファクションて、例えば前にここを拠点にしてたダーティワークスとか、他のチームと違って爽やかな感じしません?』


と、何となく、その道ゆく男性に聞いてみた。

「さぁ?俺は見たことないけど、話によればリーダーがすごい変態らしい。」
『・・・え。』


京介が、変態!どうして!


『へ、へぇ。そんなんですか?』
「ああ。どうやら夜道でデュエルを仕掛けては女の子を襲ってるらしい。」
『?!』
「2日くらい前なんか、そのサティスファクションのリーダーがデュエルディスク構えた女の子を半裸にさせて、たっぷり可愛がってやるぜとか満足させてやるぜとか言いながらデュエルでかリアルてか襲ってたらしいぞ。」
『・・・』
「そういえば、君、話に聞いてた女の子に似てるかもな。気をつけろよ。」
『あ、はぁ…ありがとうございます。』


あー







あーーーーーーーーー













見られてたんだ、あれ。


2日くらい前、とは、ダーティワークスを倒したその日のことだ。


解散し、仲間がそれぞれ帰宅した後、私は京介と2人でいたのだが、京介は何か思い出したように私を呼んだ。


『何、京介?』
「お前、遊星と何してたんだよ?」
『え?』
「後ろから抱きついて押し倒すなんて、俺にもしねぇのによぉ?」
『え、それ、誤解…!』


どこから見てたんだあのシーン!


『遊星の頭上からガレキが崩れ落ちてきたからかばっただけよ!』
「相手のボスも、お前のこと可愛がってやるぜとかやらしー目で見てたしよぉ。」
『いらないって言ったから大丈夫だし!』
「だが俺は気に入らねえ!」
『京介が妬いてる…!』


京介の嫉妬はすごくすごく嬉しいが、彼はたまに度肝を抜く発想をしてくるから厄介だ。


『私は京介がいれば十分だもん…』
「じゃぁ、お前を可愛がるのは俺だけで十分だよなぁ…?」
『う、うん…』


やな予感!すっごくやな予感!
京介はニヤリ、と意地悪そうな笑みを浮かべる。
そして青ざめる私。





『っは、っはぁ…!』
「お前のターンだぜ?」
『ドロー…!っぁ、ぁ!』


私はカードをドローし、戦術を考える。
しかし、京介が胸を揉みながら器用に服を脱がせてくるため、集中できない。

・・・ちなみに、もちろん野外。
ダーティワークスの元アジトだったボーリング場の近くの海沿いである。


『モンスターを、守備表示っ…!ぁ、ダーンエンド…っ』
「俺のターンだ。」
『っひぁ!!』


京介のターンで手が使えないときは、私の膣に入れたローターのスイッチを入れる。
私はその下半身の刺激に耐えられず、足を閉じてガレキにもたれかかる。


「ばるこがデュエルしながら悶えてるのすげー可愛い。もっと可愛がってやるぜ…!」
『や、京介ぇ…』


京介のターンが終了し、私のターンになると、また京介は私のあらゆるところを責めてくる。
半裸で荒く息をしながら、がれきにへたり込む私を上から見下ろして、京介はニヤニヤしている。


「俺の勝ちだぜ、ばるこ。ダイレクトアタック!」
『・・・!』


私のライフが0になる。


「ばるこはお前が制圧した。…さぁ、満足させてやるぜ!」


京介はカチャカチャとベルトを外し、ズボンと下着を下ろす。
私はがれきに座ったまま足を広げられる。


『やっ、こんなとこで…っんん!』


今までこんな外でオープンに京介と交わったことはなかった。
人が見てるかもしれない、人が来るかもしれない、そんな場所で…!


京介は私に深いキスをし、自身を挿入した。










・・・というプレーを!
エリア争奪戦プレーを!


人に見られたというの!?

一生の不覚…っ!!



それを聞いた以上、私はアイテム散策なんてする気になれず、京介のアジトに戻るのであった。


『きょーすけええええ』
「あ、ばるこ。帰ったか。」
『ばかばかばかばかー!』
「えっ何だよ。」
『一昨日外でしてたやつ誰かに見られてたああああうわぁぁぁんもうお嫁にいけない!責任とってよ!』
「あー、まじで?まぁ、いいんじゃね?」
『!!!!』


京介は一瞬、まじで?という顔をしたが、すぐいつもの爽やかな笑顔に戻る。


「ばるこは俺の嫁だし責任は取るし、まぁ誰かに見られてもそれはそれで、ばるこは俺が制圧したから誰のもんにもならねーってアピールできたし、な!大丈夫だ気にすんな!はは!」


私はなぜかその京介の言葉に乗せられ、さっきまでの怒りを忘れて京介に飛びついているのだから不思議である。

京介はその飛び込んで来る私をうまく受け止め、あやすように頭をよしよしと撫でる。
私の扱いがうますぎる…!


制圧してる、とは言い方がおかしいが、やはり私は京介のものだ、その幸せを噛みしめる私であった。





『まぁ、そういうことで、京介、他のエリアでは、チーム・サティスファクションのリーダーまじ変態、って思われてるから。』
「何だと!!」


+continue+




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