めっちゃ可愛い人出てきた!




私は城之内さんに連れられて、GAME SHOPと書かれた家の前にいる。
遊戯さんのお家だ、ドキドキ…

城之内さんがインターホンを押すと











めっちゃ可愛い人出てきた!










「やぁ、城之内くん。」
「よう、遊戯!」
『遊戯さん!!』
「えっ」


遊戯さんは案の定、私を見て、誰?みたいな目をする。

「城之内くん彼女できたの?」
『そうです!』
「ちげーよ!…こいつはろじこ。昨日話した、未来から来たってやつ。」
『未来型人間!ろじこえもんです!』
「よろしくね、ろじこちゃん。」


私のボケをスルーして、遊戯さんは微笑む。
可愛い顔してボケ殺しやでぇこの人…!!


遊戯さんのお家にお邪魔すると、後から杏子さんと獏良さんという人も来た。


「へぇ、ろじこは未来から来たのか…」
『はい。遊戯さんは古代エジプトから来たんですよね。』
「ああ。」


遊戯さんは、さっきの可愛い人と人格を入れ替えることができるらしく、今話している遊戯さんは古代エジプトの王の遊戯さんだ。


「未来からねぇ…ねぇろじこ。未来ではあなたみたいなダメージ加工のファッションが流行ってるの?」
「なんかワイルドだよねぇ〜かっこいいなぁ、昔みたい!」


杏子さんと獏良さんにまで満足ジャケットをばかにされた。


『シティの人はオシャレですよ。本当は私もそんな格好したいんですけど、私たちみたいな、サテライトという地区に住む人間にはなかなか…』


満足ジャケットで満足するしかねえ!

とは言えず、はははと笑う。
すると杏子さんは、私に服を買いに行こうと誘ってくれる。

『わぁ、嬉しい!でも、私の持ってるお金はこの時代じゃ…』
「そんなの気にしなくていいわよ!ろじこ、行きましょ!」


杏子さん、女神やぁ…!


『そういや私、城之内さんに連れてきてもらう前に、海馬さんに案内されたんです。海馬さんは家だけ教えるとどこかに行ってもたんですけど。』
「海馬らしいな。…ところで、ろじこ、家の前に置いてある大型バイクは君のか?」
『あっそうだ!』


海馬さんに案内されてから辺りをウロウロするのにバイク邪魔やと思って、遊戯さんの家の前に路駐したのを思い出した。


『D・ホイールです。私の時代では、デュエルディスクだけやなくて、あれでもライディングデュエルをするんです。』
「まじで!かっけえ!!」
「ろじこもライディングデュエルするの!すごいわ!」
「そんなデュエルがあるのか!すごいじゃないか!」
「ろじこちゃんかっこいい〜」


みんなが目を輝かせる。
この時代の人たちもデュエルが好きなんだなぁと思うと嬉しくなる。


「なぁなぁ!ちょっと見せてくれよ!」
『いいですよ!』


城之内さんにD・ホイールを見せてくれと言われたので快諾する。
その流れでみんな外に出て、私と杏子さんは町に服を買いに出かけることにした。


『じゃぁ行ってきます!』
「城之内、ろじこのD・ホイール壊さないでよ!」
「わ、わかってるよ!」
「行ってらっしゃ〜い」
「ろじこ、君のD・ホイール見せてもらうぜ!」
『はい、どうぞどうぞ!』


そうか、城之内さんは本当に京介みたいなキャラだ。
…私のD・ホイール大丈夫かな、という一抹の不安を感じた。




「やべぇ変なボタン押しちまった!」
「ええっ!城之内くん大丈夫!?」
「何も起こらないな…?」
「危ねえ。でもまぁ、大丈夫だろ。」




サテライトにて。


「!!」
「どうした、遊星!」
「鬼柳。ろじこのD・ホイールから通信が来た。」
「そんな機能付いてたか?」
「通信はすぐ切れてしまったが…これを辿ればろじこの居場所がわかるかもしれないな。」


サテライトのみんなの心配をよそに、私は可愛い服に囲まれ杏子さんとの買い物を満喫していた。


+continue+




[ 9/23 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -