雷の夜に溺れて






俺はばるこを女子寮からレッド寮に連れ出した。
いわゆる”お姫様抱っこ”で。










雷の夜に溺れて










ゴロゴロ…


『まだ雲行きが怪しくなってきたね…』
「フッ。俺が喚んだ雷が今になって来たか。」
『準が余計なことするから…!!』


ピシャーン!!


『っひ……!!』


ビクッと肩を震わせ、ばるこは俺の服をキュッと掴む。
その反応に、俺は今すぐばるこを襲いたい衝動に駆られるが、何とか理性で正気を保つ。


『準っ…』
「大丈夫だ、ばるこ。もうすぐレッド寮に着く。」
『…うん。あっ、雨…』


パラパラと雨が降り出し、そしてだんだんと雨は強くなる。


『あ、レッド寮が見えて来たよ!!』
「走るから、ちゃんとつかまっておけ。」
『わ、分かった!!』


急いで部屋に駆け込んだ頃には、互いは雨でびしょ濡れだった。
俺はまだしも、ばるこは服がピタリと体にはりついていて、ボディラインが丸分かりだ。


「ばるこ…脱げ。」
『な、何ぃッ!?』
「そ、そのままだと風邪引くだろうが!?」
『あ、そういう意味ね。』
「心配するな。ばるこが考えていることも後でやってやるから。」
『な、何も考えてないッ!!む、向こう向いててよね!!』


ばるこは俺の手からタオルを奪うようにして取る。
そして、下着姿になり、体を拭いている。


『向こう向いててって言ったでしょぉ…何見てんのよ。準も体拭いたら??風邪引くじゃない。』
「ん??あぁ、拭いてくれ。」


俺は服を脱ぐ。
もちろん、いきなり全裸になるのはアレなので、パンツぐらいは穿いたままだが。


『わ、私が!?』
「ばるこ以外に誰がいるんだ。」
『じ、自分で拭いてよ…』


ゴロゴロ…


「じゃぁ、俺が体を拭いている間、雷に一人怯えるか??」
『くっ…準のドS。』
「それは心外だな。」
『分かったわよ!!ほら、そっちの新しいタオル貸して!!』


頭から順番に、ばるこは俺の体を拭いていく。
特に頭をゴシゴシと拭いている時なんかは、ばるこの胸が目の前にあり、ばるこの手の動きに合わせて揺れている。
これは結構ヤバイ。
俺の理性はもう限界を越えようとしている。


『はい、終わり!!』


足の先まで拭き終わるとばるこは、疲れた〜、と言って俺のベッドに寝転がる。


ガバッ


『っきゃ…何でそうがっつくの。』
「ばるこがやらしいからだ。」
『そんなの……んっ』


ばるこが言い終わらないうちに、俺は口を塞いだ。
この間、器用にも下着を脱がせてやる。
舌を絡めると、ばるこもそれに応えてくれる。


『ふぅ…んっ!!んー!!』


苦しくなったのか、ばるこは俺の胸板を叩いてくる。
口を話すと、惜しむように銀の糸をひく。


『っは、っは…』


苦しそうなばるこの頭をポンポンと撫で、俺の口はそのまま胸へと移動する。


『っあん…!!』
「ここ、キスだけで固くなってるぞ??」
『やっ』


ツン、と立っている胸の突起を、口に含んだり爪で弾くたびに、ばるこはピクリと素直に反応を示す。


「ここも、こんなに濡らして…」
『ひぁッ!!』


既に濡れている膣口をなぞるだけで、ばるこは一際高い声を出す。
俺は、その少し上方に位置する豆を優しく、キュッと摘んだ。


『っあぁん!!』


ばるこは身体を少しだけのけ反らせる。その顔、声、仕種のひとつひとつが俺をそそらせる。


「指…入れるぞ??」
『うん…っ』


2本の指を、秘部に入れ、慣らすために膣を広げたり、指を出し入れする。


ゴロゴロ…ピシャーン!!


『っ…!!やだぁ、準…』
「俺に集中しろ。」


ピチャ…クチュ…


『や、は、恥ずかし…っ』
「お前が雷の音に気を取られるからだ。」


わざとばるこによく聞こえるくらいに、卑猥な水音が立つようにする。


『じゅ、準…っ、もう…』
「あぁ。」


俺は大きくなった自身を取り出し、ばるこの秘部にあてがう。


『んぁっ…』
「さて、ばるこ…」
『え??』
「どうしてほしい??」


ばるこの膣は、俺を欲するようにヒクついている。


『そんな、の…』
「雷に気を取られた罰だ。」
『ば、馬鹿ぁ!!』
「言えよ、ばるこ…」
『い、入れて欲しいの…!!』
「何を??」
『うっ…準の、大きくて固いのを、入れて欲しいのぉ…!!』


すがるように懇願するばるこ。
すごくいやらしくて愛しい。


「良く出来ました。」


俺は、一気にばるこを貫いた。


『あぁっ、はぁん…ッ!!』
「くっ、力を抜け…」
『む、無理ぃ…っくぁ、準、激しっ…!!』


行為の激しさに、ベッドが軋む。


『っあ、だめぇ…準、準…!!』
「っ、ばるこ…!!」


パンッパンッ

必死に俺にしがみつくばるこが艶っぽく、俺は更に腰を打ちつける。


『くぅ、ん…準、イっちゃ、イっちゃう…―――!!』
「っは、ばるこ、俺も…イく…ッ!!」


ばるこはビクッと身体をのけ反らせ、頂点に達した。
それと同時に、俺は膣から自身を抜き出し、白い液体をばるこのお腹の辺りに吐き出した。





『止んだねぇ、雨も雷も…』
「あぁ。」


互いに全裸のまま、ベッドに横たわっている。


『腕枕してー』
「ん??あぁ。」


俺が腕を差し出すと、ばるこは腕に頭を乗せ、肌が密着するほどに寄り添ってきた。
普段強気な彼女が、雷の鳴り響くときと情事後は、このように甘えたがりになる。

またその時のばるこが妙に色っぽく、それによって、また俺は先ほどのような元気を取り戻す。


「…ばるこ。」
『何、まさか…??』
「そのまさか、だ。」
『か、身体がもたない…ッ!!』
「フッ。密着してきたばるこが悪い。」
『〜〜〜ッ!!』


夜は、まだ明けない―――





++ END ++


桜子さまに捧げます*°
※外出しは正式な避妊方法ではありません。絶対に真似をなさらぬよう!!※


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