コントラストに酔う






白い服と、黒い心―――










コントラストに酔う










『やっ、やだぁ!!』
「抵抗しても、俺は止めんぞ。」
『っあぁ!!』





斉王、という人物とデュエルを行ってからだ、カレが変わったのは。
準は”光の結社”の一員となり、たくさんの生徒を”光の結社”に入れた。
斉王を崇拝し、白を愛するようになった彼――ホワイトサンダーと名乗っていた――を、私はいつの間にか避けていた。


あんなに好きだったのに。


今となっては、もはや他人。
私が愛したのは、確固たる意志を持つ、以前の万丈目サンダーであり、白に依存する、彼ではない。





「どんどん数が増えてるな。”光の結社”ってやつは…」
『うん。私も、もうブルー寮に居られなくなっちゃった。』


ブルー生徒はみな、”光の結社”に入ったため、ブルー寮はもはや存在しなかった。
青くそびえ立つ建物は、今では汚れを許さぬ純白に塗り変えられてしまった。
そのため、私はレッド寮の、もはや宿主を失った、万丈目ルームに居住まわせてもらっている。


『明日香もいつの間にか白くなってるし…』
「あぁ…俺たちが元に戻してやらねぇとな!頑張ろうぜ、ばるこ!!」
『そう…そうだね!!』


以前も私は十代たちと一緒にいたが、最近では寝るとき以外は、ほとんど十代と一緒にいるようになった。

レッド寮の前から、ホワイト寮を見つめる。
彼が見えないと分かっていながら。


『はぁ……準…』
「…ばるこ。」
『ん…??っわ、じゅ、十代…!?』


ふと、十代に名前を呼ばれたと思ったら、私は十代の腕の中にスッポリと納まっていた。
目の前には、いつもと違って真剣な目をした十代がいた。


『ここ、寮のど真ん前だし、第一私には…!!』
「分かってる、万丈目…だろ??分かってるんだけど…!!」


私は十代の胸板を押し返すが、十代は私を抱きしめる腕を緩めようとしない。


「見てらんねーんだよ…白くなった万丈目を見て、ばるこが悲しそうな顔すんの。」
『でも…』
「俺なら、ばるこをこんなふうに悲しませたりしねぇ。」
『じゅう、だ…』


私は、抵抗を止めて俯いた。
それに気付いて、十代はハッと我に返った。


「わっ、悪い。いきなりこんなことして…でも今の、俺の本心だぜ。じゃ、また明日な!!」


十代はいつもの笑みで、自室に帰って行った。
そして、私も万丈目ルームに帰った。




軽くシャワーを浴び、ベッドに横たわる。
思い浮かぶのは、先ほどの十代ばかりであった。


ガチャ


突然、部屋のドアが開いた。
慌てて起き上がり、ドアに駆けていく。


『もぅ、十代!?ノックしてっていつも言って……じゅ、準??』


私の目の前にいるのは、白く変わり果てた私の恋人。

レッド寮へ戻って来てくれたのかと、一瞬だけ期待に胸を膨らませたが、すぐに絶望へと変わる。



ドサッ



『や…準、何を…』
「ここは元々、俺の部屋だろう。」
『だって…ブルー寮はホワイト寮に変わってるし…』
「フン、まぁいい。問題はそこじゃない。」
『な、何…』


準は、唇が触れるか触れないかのところまで私に顔を近づける。


「さっき、レッド寮の前で何をしていた??」
『!!…見たの。』
「随分と仲が良さそうじゃないか。」
『ちがっ、あれは十代から…ぁんっ、ん!!』


準は私が言い終わらないうちに口づけ、舌で口内を犯す。
そして、力任せに服を脱がせる。


『っぷは…やっ、やだぁ!!』
「抵抗しても、俺は止めんぞ。」
『っあぁ!!』


互いの口を離すと、惜しむように銀の糸が伸びる。
一呼吸おくと、準は私の右胸の突起を口に含んで舌で転がし、左手で左胸を弄び、さらに右手は秘部に侵入して攻め立ててくる。


『やぁっ、あぁん!!何でっ、準…!!』


しかし、準からの返事はない。
また私にも抵抗する力はなく、ただされるがままになっていた。


―――妬いた、の??


普段の準なら、私が十代や翔と仲良くするのを見て少し不機嫌になる。
いつもなら嬉しい嫉妬。


だけど、こんなの―――


「もう、入れるぞ。」
『えっ、まだ…ぁ、痛ッ!!』


まだ十分に濡れていないにも関わらず、準は大きくなった自身を無理矢理入れてくる。
潤滑油が足りない膣内に、肉棒で擦れる痛みが走る。


『い、痛いっ…!!』
「我慢しろ。」
『そんな、っ…あっ』


私の悲鳴を無視し、準の動きは激しさを増す。


『やめて…いたっ、痛いっ!!』
「っはぁ…##NAME1##…##NAME1##…!!」
『…―――!!』


私の腰を打ち付けるピストン運動は速くなるばかりだった。
その痛みは、快感に変わることもなく、私はその痛みと激しさに気を失ってしまった。


「っは、ぁ…っ!!」


白い液体が、お腹の辺りにかけられる。
私は意識を手放していたので、その生暖かい感触を感じることはなかった。


「…すまなかった……ばるこ、俺は……」


その言葉の続きは―――





++ END ++



※外出しは正式な避妊方法ではありません。絶対に真似をなさらぬよう!!※




- 20 -


[*前] | [次#]
ページ:




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -