一護の傍にいてはいけないような不安が、時々私の胸に沸く。
私と一護は言ってしまえば、互いを大切に思いあっている仲だ。一護の愛情を疑っていないにも関わらず、私は不安を時々覚えてしまう。不安になることなんて、何一つとしてないはずなのに。
私のこの不安については、以前に浮かない表情をしていたらしい私を一護が心配をして、相談に乗ると言ってくれた際に伝えた。それから、私が不安を抱いている時は、一護が思いを伝えてくれるようになった。不安を抱いている時は大体情緒が安定していない時で。そんな私にとって、一護の言葉は何よりも効果がある。
めんどくさいだろうに、一護は私をずっと気にかけてくれる。

「私も、一護のことがだいすきだよ」

私の頭を一護が笑いながらやさしく撫でる。
ああ、私たちは幸せだ。


2020.11.16

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