5
「これは…どうやって着るのだ?」
「えっとですねー。ズボンはそのままで上着だけ脱いでもらって…。で、これを全体的に巻き付けてくださいね!」
さすがに、これ以上着替えを見ている訳にはいかない。
だって、後の楽しみが減るもんね!
そそくさと皆の元に戻った私。
皆と談笑しつつ、待っていると…。
「…これで、よかったのだろうか?」
と、斎藤さんがやって来た。
「おー斎藤。似合ってんじゃねぇか」
「だな。それにしても遥香、どうしたんだ?急に黙っちまって…」
ふるふると震える私を見て不審に思ったのだろう。原田さんが声をかけてくる。
――けど、私はそれどころじゃなかった。
「………き」
「「「「「「き?」」」」」」
「き、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
キィンと響く大声。
この時ばかりは私も、土方さんに負けないぐらいの声が出たんじゃないだろうか。
「包帯の間からチラチラと見える素肌……ゴチです!!」
普段がガードの固い斎藤さん。
顔や手以外の素肌はあまり見えなかったのよね…(新八さんとかはよく脱ぐけど)。
普段はなかなか拝めない白い肌が包帯の間からチラリと。
今、この瞬間ほどチラリズムに萌えた時はないわ!!
「遥香ちゃん…俺の時と反応が違うんじゃねーか………?」
俺の方が素晴らしい肉体を披露したのに…とブツブツ呟く新八さんの声は完全にシャットアウトだ。
(※新八さんのページ参照)
「…………………。」
「ちょ…はじめ君が固まってる?!おーい帰ってこい、はじめ君ー!!!!」
この後、私が落ち着いて斎藤さんの意識が戻ってくるまで、優に1〜2時間はかかったのだった。
**
斎藤さんにはちょっぴり丁寧口調な主人公さん。暴走させすぎました…(苦笑)
[ 6/10 ]← →
←戻る