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「これは…どうやって着るのだ?」

「えっとですねー。ズボンはそのままで上着だけ脱いでもらって…。で、これを全体的に巻き付けてくださいね!」



さすがに、これ以上着替えを見ている訳にはいかない。
だって、後の楽しみが減るもんね!




そそくさと皆の元に戻った私。
皆と談笑しつつ、待っていると…。



「…これで、よかったのだろうか?」

と、斎藤さんがやって来た。



「おー斎藤。似合ってんじゃねぇか」

「だな。それにしても遥香、どうしたんだ?急に黙っちまって…」


ふるふると震える私を見て不審に思ったのだろう。原田さんが声をかけてくる。

――けど、私はそれどころじゃなかった。



「………き」

「「「「「「き?」」」」」」



「き、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」




キィンと響く大声。
この時ばかりは私も、土方さんに負けないぐらいの声が出たんじゃないだろうか。



「包帯の間からチラチラと見える素肌……ゴチです!!」


普段がガードの固い斎藤さん。
顔や手以外の素肌はあまり見えなかったのよね…(新八さんとかはよく脱ぐけど)。


普段はなかなか拝めない白い肌が包帯の間からチラリと。
今、この瞬間ほどチラリズムに萌えた時はないわ!!



「遥香ちゃん…俺の時と反応が違うんじゃねーか………?」

俺の方が素晴らしい肉体を披露したのに…とブツブツ呟く新八さんの声は完全にシャットアウトだ。
(※新八さんのページ参照)




「…………………。」

「ちょ…はじめ君が固まってる?!おーい帰ってこい、はじめ君ー!!!!」




この後、私が落ち着いて斎藤さんの意識が戻ってくるまで、優に1〜2時間はかかったのだった。







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斎藤さんにはちょっぴり丁寧口調な主人公さん。暴走させすぎました…(苦笑)
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