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『幸村、孔明 二人ともよく聞きなさい』
パパは、ママにちょっとだけ、ずるい方法で告白して結婚したのね。だからお前らは、
好きな彼女ができたら、ストレートに自分をぶつけるんだよ。
「でもさ、パパの今の顔って沖田総司みたいな顔じゃん」
『え?そっか?』
幸村「うん、資料集でみた沖田総司にそっくりじゃん、よかったね!」
孔明「でも、土方のほうがかっこいいとおもうけどなぁ」
二人「まぁ、パパに土方になれってのは無理があるなぁ」
といいたい放題いいながら、二人とも無邪気に部屋に戻って行ってしまった。
『資料集?なぁ、奈々、資料集ってなんだ?』
「学校で使ってる教材でしょ、二人の子なんだから歴史好きで当然でしょ?
でも、実際の総司は顔まん丸だから今の新一に似てるのよ( *´艸`)クスッ♪」
さらに、
「それに、あの子達に昔のゲームの話なんかわかるわけないでしょ?しょうもないこと言ってると
私も、あなたがニーソックスのツルペッタンなツインテールの女の子が好きだったってばらしちゃうわよ♪」
と小悪魔的な笑顔とともに、キッチンに消えていった。
そんな彼女の後姿は、なぜか嬉しそうだった。
fin.
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