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俺の部屋の前・・・・鍵を握り締めた美佳が、神妙な顔で鍵を開けている。
カチャ・・・
平凡な音で開くドアに、安堵と歓喜の織り交じった表情でノブを回す美佳に募る愛おしさ
も今日は倍増しに感じる。
『ただいま』
いつものように部屋に入る美佳の後に続くと、不意に後ろから抱きしめた。
「お帰り、これからも俺の元に返ってこねぇと・・・お仕置きだからな。」
ぎゅっと腕に力を込めると、くすっと笑う声がして
『歳以外の所に帰るなんて、ありえないよ。』
そう答えてくれた。
そのまま抱え上げ、一番奥にある寝室に連れて行く。
「美佳、一度しかいわねぇぞ。・・・これからの時間お前と共にありたい。俺の隣を歩き続けてくれるか?」
いわゆる姫抱きをしたまま問う俺に、今にも零れそうな涙を湛えた瞳で俺を見上げ
『歳が、それを望んでくれる限り・・・・共にありたい。どうか、貴方と共に歩ませて・・・・・・・。』
指輪もねぇ、段取りもねぇ・・・・・・衝動に駆られた求婚に嫌がることなく答えてくれた美佳。
そっとベッドに下ろすと、帯を解き始める。
帯締め・帯揚げと順に解き帯を落す。
そして、そっと唇を合わせながら伊達締め・腰紐へと手を伸ばし堅く蕾んだ花を開かせる
ように大切に寛げる。
甘い甘い美佳の唇を堪能し、長襦袢を開くともう・・・身体を重ね合わす事に集中した。
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