長文 | ナノ



神に縋れば救われると勘違いした少女はもういない

零れ落ちる雫に意味なんてなくて、ただそっと己の首に手をかけた

苦しくてもこれが愛だと言うのならいくらでも受け止めるよ

深い深い水溜りへまっ逆さまに堕ちてそれから、

夕暮れ時に君の背中を追い掛けては泣いてばかりいたね