*BEFORE VALENTINE'S DAY*

バレンタインまであと少し。
好きな人からチョコレートがもらえるかどうか、ドキドキしていた…そんなある日のこと。
どうやら彼らは雫流に呼ばれたようです。

雫流「はーい。全員集ー合ぅ」
修一「どうしたんですか?」
雅弥「また何かやらかしたのか?」
雫流「失礼な!雅弥くん、なんてことを!」
雅季「まぁ、雫流はどっか抜けてるからね。仕方ないよ」
雫流「あー!雅季くんまで!!酷い酷い!」
裕次「まぁまぁ、落ち着いて…」
瞬 「それで、どうしたの?雫流ちゃん」
要 「何かお話があったのでは?」
雫流「そうだったそうだった!全く、双子のせいで忘れちゃうところだったわ」
雅弥「俺らのせいかよ!」
雫流「…って、まだ揃ってないじゃない」
裕次「え?全員いることない?」
修一「確かに…いつもはこのメンバーのはずだが…」
雫流「ふぅ。全く、みんなわかってないなぁ。あたしだってねぇ、腕を上げてきているわけだよ」
要 「と、申しますと?」

薫 「遅れて申し訳ございません。ただいま、皆様をお連れしました」
巧 「遅くなりました!」
ハリス 「何これ、一体何されるの?」
蓮 「ふふっ、俺も来てやったぞ」
雫流「あ、柊さんありがとーう。そしてみんないらっしゃい!」
瞬 「ハリス、わざわざ来てくれたの?」
ハリス 「半強制的に…ね」
雅弥「な、巧まで!?」
巧 「実は僕も…ちょっと驚いてるんだ」
修一「まさか、蓮まで呼ぶとは…」
要 「本当に全員集合…なんですね」
裕次「うわー、なんか賑やかになったねぇ!」
雅季「…うるさいだけな気もする」
薫 「私もそう思います…」
雫流「はいはい。まぁ、思うところはあるでしょうが。全員揃った所で本題入りますよー」
裕次「そうだそうだ。今日はどうしたの?」
雅季「また変な事させる気?」
巧 「え!?へ、変な事!?」
要 「まぁ、ちょっと変わった…事でしょうか」
蓮 「俺はいつでも準備OKだ」
修一「…蓮は少し黙っていてくれ」
雫流「さっすが蓮さん!まぁ、でも、うん。ちょっと黙ろうか」
蓮 「えぇ!?」
ハリス 「それで、雫流?何?」
雅弥「そうそう。もったいぶるなよ」

雫流「んじゃあ、まあ今回もさらっと言うけど。君たちさ、もうすぐバレンタインなんだけれど。覚えてた?」
裕次「そりゃーもちろん!」
瞬 「2月14日だから…もうすぐだよね」
蓮 「なんだ、雫流。そんなにこの蓮にチョコを渡したいと言うn…」
雫流「んでさー」
要 (蓮様…哀れな…)
雫流「君ら、欲しい?チョコ」
巧 「え!雫流ちゃん、チョコくれるの?」
ハリス 「雫流が作るなんて意外…」
雅季「危なくないよね?それ」
雫流「失礼過ぎるな!おまいら。これでも毎年手作りブラウニー作って好評もらってるんだぞ!ぷんぷん」
修一「それは、一度食べてみたいですね」
薫 「しかし…それだけの為に皆様をお集めに…?」
雅弥「や、やべぇ…この流れは…」
要 「何か…ありますね…」

雫流「まぁ、あたしがあげたっていいんだけれどさぁ?君らは…あの子からもらいたいよね?」

「「!!!!!」」

雫流「で、もらえそうなわけ?ぶっちゃけさ」
裕次「それは…」
雅季「…」
瞬 「くれるって…僕は信じているけれど」
修一「実際もらえるかどうかは…」
要 「…わかりかねますね」
雫流「もしかしたら…別の誰かに渡しに行っちゃうかもしれないわけじゃん?」

「「!?」」

雫流「まぁ、それもあたしの匙加減ひとつなわけだが…」
雅弥「雫流…お前…」
薫 「何かしろと言う訳でしょうか…」
巧 「うーん…」
ハリス 「多分、そうだろうね」
雫流「ふふっ。みんな良い線いってるねー♪って、蓮さん、そろそろ立ち直ってくれない?」
蓮 「はっ!す、すまない…」
修一(れ、蓮がタジタジだ…)
裕次「それで、今回は何をすればいいの?」
雫流「良くぞ聞いてくれた!裕兄!」
雅季「いきなり核心突く?」
雅弥「これだからバカ兄貴は…」
要 「まぁまぁ、お二人とも…」

雫流「はい、どんどんさらさらと行きますよ!まぁ、でさぁ。今回は、逆チョコしてもらおうかと」
巧 「逆チョコ?」
ハリス 「何それ」
要 「確か…男性から女性にチョコレートをあげる…というものですよね?」
薫 「最近になって出てきたもののようですが」
修一「そういえば、生徒たちがそんな話をしていたような…」
雅季「でも、そもそも…チョコレートあげるのってお菓子会社の…」
瞬 「ま、雅季兄ちゃん!それ以上言ったら危ないよ!」
雫流「…チッ」
裕次(えぇ!?今、今…チッって…!!)
雫流「とりあえずさ、そういうことだから」
雅弥「そういうことって…お前なぁ…」
雫流「あら、じゃあ…雅弥くんはあの子が他の人の所へふらーっと行ってしまっても良いわけだ?」
雅弥「そ、それとこれとは!!」
ハリス 「なるほど、そういうわけか」
巧 「あ、僕もわかったかも」
修一「え?どういうことです?」
要 「修一、これはきっと…」
薫 「奪われる前に…奪えと」
裕次「なるほどね!」
蓮 「先手必勝というわけだな!」
瞬 「…ちょっと違う気もするけど…」

雫流「まぁさ。手段はなんでも構わないからさ。ここは男らしく、がーっといってくれよ」
雅季「ま、そうと決まれば…」
巧 「早く動くに越したことは、ないかな?」
瞬 「僕…連絡してこよう」
雅弥「急がねぇとな!」
修一「それでは、僕もこの辺で…」
薫 (みんなわかりやすいな…)
要 「どうせなら、手作りにしてみます。あ、雫流さんにも渡しますね」
雫流「わぁい!ポイントUPね、今度お話書くよ」
裕次「えぇ!それってずるい!じゃあ、俺も…!」
ハリス 「裕次のはやめた方がいいんじゃない?」
雫流「あはははは。あ、蓮さん」
蓮 「うん?」
雫流「蓮さんには特別な(ロシアン)チョコあげるよ」
蓮 「本当か!さすが雫流だな、よくわかっている」

果たして。
彼らは無事にチョコを渡すことが出来るのでしょうか?
そして、ロシアンチョコを渡される蓮さんの運命は!?

それでは。
素敵なバレンタインを♪



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