初めての気持ち
教室の窓側の一番後ろ。
ここが、僕の席。
午後からの授業、
穏やかな日が差し込むこの席は、いつも僕を眠りへと誘う。
いつもならつい、うとうととしてしまうこの時間だけれど、
今日の僕の目はまどろむことはない。
木曜日のこの時間だけは、
絶対に寝ない理由があるんだ。
窓の外から、賑やかな声が聞こえてくる。
木曜の5・6限は、
奏お姉ちゃんのクラスは体育の授業。
そう、この位置からは高等部のグラウンドが見えるんだ。
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