修ちゃんと恋人同士になって、気付いたこと。
修ちゃんはいつでも完璧でカッコいいけど…結構ヤキモチ妬き。
そして…ストイックそうな顔をして…実はエッチだってこと。
「…ふっ、あん、修ちゃ…///」
修ちゃんの膝に抱き上げられるという恥ずかしい体勢のまま、何度目かのキスが下りてくる。
「んんっ」
修ちゃんに教えられたばかりの、大人のキス。
体中の神経が研ぎ澄まされてしまったように、衝撃が全身を駆け巡る。
「ふあっ、修ちゃん…」
「奏…可愛い」
柔らかな唇が離れては触れ、また離れて触れて。
何度もキスを繰り返されて、身体を優しく抱きしめられて。
全身が、トロトロに溶けてしまいそう。
「……修ちゃん、ダメ…。学校、だよ?」
このままではいけないと、なんとか『先生』の修ちゃんに訴えようと身体をよじってみたけど。
「そんな顔して抵抗して…ますます俺を煽ってるって、気付いてる?」
あっさり、動きは封じられ。
耳元に響く低い声に、身体が勝手にビクリと反応してしまう。
いつもフワフワと笑ってくれる優しい瞳が、熱を帯びて、男の人のそれになっていた。
「…逃がさないよ。誘ったのは、奏なんだから…」
「や…そんな、こと、してない……あんッ」
熱い唇が耳元から首筋に降り、大きな手が、制服の上からそっと胸の膨らみに触れる。
修ちゃんに大人の本気を見せられてしまったら、私の幼い理性とわずかな抵抗なんて、なんの力もなくて…
……も、ダメ…流されちゃう……////
―――コンコン…ガチャッ!
「失礼します!!修一先輩、指導案、持ってきましたぁ!」
「!!」
突然乱入してきた声に、修一お兄ちゃんが身体をバッと離す。
「見てください、完璧です! ……ん?奏?」
ご機嫌な様子で、声の主…蓮さんが部屋に入ってくる。
「あ…ど、どうも…///」
慌てて修ちゃんから離れた私だけど、とても蓮さんの顔なんて見られない。
「れ、レン!ご苦労様でした。指導案、預かりますね」
「えっと、じゃあ私はこれで……修一先生、蓮さん、さよなら!!/////」
「なんだ、騒がしい奴だな。気をつけて帰るんだぞ」
「え?あ、奏さん!?」
呼び止める修ちゃんの声を振り切って、逃げるように部屋を後にする。
「……はあぁ〜〜〜〜ッ/////」
準備室のドアにもたれかかると、ずるずるとその場にしゃがみ込んだ。
「(もう…刺激強すぎ……修ちゃんのエッチ/////)」
蓮さんが入ってこなかったら…きっとあのまま……
「あ〜〜もう!/// 考えるのよそう!御堂さんに迎えに来てもらお!!」
こんな時は、御堂さんの笑顔で癒されるに限るよね。うん。
立ち上がって大きく深呼吸すると、私は携帯電話を取り出した…。
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