おまけ。
「…今頃、シュウ兄ちゃん達…大騒ぎかな」
瞬君のポツリと言った言葉に、私は聞けなかった事を思い切って聞いてみる。
「修一お兄ちゃん達に、2人で来る事…言ってないの?」
「うん。その代わり、手紙を要兄ちゃんにお願いしてきた」
予想通りの返事に思わず苦笑してしまう。
「言ったら、絶対皆一緒に来たがるよ。
シュウ兄ちゃんは言っても許してくれないだろうし、ユウ兄ちゃんがいたら邪魔されるし。
今日は僕の誕生日だから、僕のやりたいようにやっても許してくれるでしょ?」
「瞬君…」
「奏ちゃんとずっと一緒にいたいと思ったから…ダメだった?」
潤んだ瞳でじっと見つめられて、本当は「ダメ」って言いたいのに言葉が出なくなる。
「そ、そんな事ない…よ?」
「良かった…」
ふわっと微笑んだ瞬君に、私も笑い返す。
修一お兄ちゃん達が落ち込んでる姿が想像できて、お兄ちゃん達に申し訳ない気持ちと
瞬君って実は小悪魔なんじゃないかって気持ちを抱えながら…。
路緒様!
どうもありがとうございました♪
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