ゲームセンターなんて久しぶりで私も雅弥くんも笑顔が絶えない

雅弥くんとこんなデートができるなんて……


私たちは時間のことなんてすっかり忘れて夢中で楽しんでいた

「げっ!!映画の時間忘れてた!」

ふと時計を見た雅弥くんが声をあげる

そして再び私の手を握るとグイッと引っ張った


『まっ…待って雅弥くん!!』

「走らねぇと間に合ねー!!」

それは私にも分かってるんだけど…でもどうしても走れない


『ちょっ!……痛っ!!』

これまで我慢してきた痛みが私を襲う。

思わず雅弥くんの手を離し、その場にしゃがみこんでしまった


「どーした?…お前っその足!!」

『………。』

雅弥くんの視線の先には靴ずれで真っ赤になった私の足

バレちゃった…


「なんでこんなになるまで言わねぇーんだよ!!」

雅弥くん怒ってる…

足の痛みと雅弥くんの言葉に涙が溢れてきた

「つーか普段履かないもんなんて履くからだろっ!」

遠慮がちに私の足に指を伸ばしながらまだ険しい顔で言う雅弥くんに私は泣きながら言った


『だって…せっかくのデートだからお洒落したかったんだもん!』

「なっ///」

あれ?…真っ赤になっちゃった…


「と、とりあえずそこのイス座れ!!」

言われるがまま私は雅弥くんの手を借りながら近くにあったイスに腰掛ける


するといきなり足を持ち上げられた

『きゃっ///』


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