俺の彼女。西園寺奏ちゃんと言います。
 今、俺の目の前で微笑んでくれてます。
 幸せ過ぎて仕方ありません。

 だけど。

 同時に不安も多かったりするのです。

「巧くん?」
「…へ?」
「ボーッとしてたみたいだけど、大丈夫?」

 汗をかき始めたアイスコーヒーの氷がカランと目の前で音を立てる。
 目の前ではアイスミルクティーを手に持った奏ちゃん。
 少しだけ心配そうな顔してる。

「だ、大丈夫!ごめんね、心配かけて」
「ううん。いいの。ただ、色々…買い物付き合わせちゃったし、疲れちゃったかなって」

 あぁ、いいね。俺のこと気遣ってくれる彼女って。
 少し下がり気味の眉ですら、俺にしか見せない表情なんだって思ったらすごい愛しい。
 なんて言ったら怒られそうです。お兄様たちに。
 だって、心配かけてるってことだろ?

「そんなことないって。俺、奏ちゃんと一緒に居れればそれだけで幸せだもん」
「た、巧くん!大袈裟だって!」

 あ、慌ててる。顔とか真っ赤だ。
 こういうところ、まだまだ変わらない。むしろ変わって欲しくないんだけど。

 ていうか、全部本音です。
 俺が君に言う言葉は全部本当のこと。


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