【Side 要】


 なんでもないことのはずなのに。
 自分じゃない誰かに向けられるその笑顔に、嫉妬。

「要…さ…ん?」

 耳元で聴こえるその声に、感情が止まらない。

「気持ち良いの?」
「…っ」

 赤い痕をつけるのは、誰にも渡したくないから。

 自覚していて?
 貴方は思っている以上に綺麗なのです。

 いつも、不安…なんですよ?


 だから、今は

 思い切りキスに溺れて?

 溺れた貴方を救うのは

 俺だけで良い。


―Fin―

→あとがき


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