多重トリップ(エース救出編B)



続き






ルフィ達が空から降って来て、エースの処刑時刻が早まり、ルフィの親がバレ、エースが覚悟を決める。
ルフィが、その場に居る皆を味方につけて、駆けて行く。


『癒しの風よ、彼を包み給え…“癒し風(ヒーリングフォン)”
汝に風の加護を…“追い風”』


そんなルフィに癒しを与え、援護する。
これで、少しは楽になる筈…癒しは今までの疲労と怪我を、追い風は彼の体を前へと押し出す。
体も多少は軽くなっただろう。



───そして、「人間兵器」。
“開戦”より約一時間半の死闘を経た頃───

「海軍」が大きく仕掛ける───

“戦争”は急速に流れを変え───最終局面へと一気に雪崩込む!!!




『風よ、水よ、大地よ、炎よ…汝らの加護で彼等を護り給え“万物の加護(オール)”』


パシフィスタの攻撃が始まる刹那、彼等に加護を与える。
…これで死ぬ事は無いだろう。多少の怪我は免れないが。

途中バギーの馬鹿が電伝虫で巫山戯た事をしていたので、風で奪う。

そして、私が居るこの場に、電伝虫を固定する。
全世界にこの光景を見せた。

白ひげのお義父さんが刺され、海軍の汚い手口が明らかになる。
お義父さんには癒しの風を掛けておくのも忘れない。

ふと、お義父さんが上を見上げ目を凝らした。


(…この風は、名無来ているのか───)


絶をしているのでどこに居るのかまでは分からなかったようだが、私がこの場に居る事は悟られてしまったかな。


おれと共に来る者は、命を捨ててついて来い!!!

───ウオオォォオォぉぉ!!!

行くぞォ〜〜〜〜!!!!

───わああぁぁあぁぁぁ…!!

構えろォ!!!
暴れ出すぞ!!!世界最強の男がァ!!!!」

(無駄だよ)


彼等には、加護がある。

───まだ、時は来ない。


眼下で巻き起こる戦争を、ただジッと見続ける。

サカズキのマグマが投下された。


ルフィが突っ込み、オーズがやられた。お義父さんがルフィを気に入った。

ガープが、出て来た。


お義父さんが膝を着いた。


(───今!!)


お義父さんを攻撃したサカズキを受け止める。マグマなど、私には通じない。


一瞬、場に沈黙が走る。


「名無!!!」

『エースをあんな風にした上、お義父さんに手を出すなんて……死にたいの?』


サカズキをぶっ飛ばした後、またお義父さんに癒しを掛けて上空に戻る。

そして、時が来た。


「未来が見たけりゃ、今すぐに見せてやるぞ“白ひげ”!!
やれ!!!

エース〜〜〜!!!


『「止めろ…!!!!/やめろォ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」』


ルフィの叫びと同時に私も言葉を吐き出した。
そして、ルフィと共に放つ覇王色の覇気。
2人分の覇気で、多くの者が気を失い倒れ込む。


『ルフィ…』

「名無!!」

『雑魚の相手は彼等に任せる。私達は先に行く、時は来た』

「おう!!!」


そう言ったルフィに癒しを掛けて、ルフィを抱え共に瞬歩で処刑台へと上がる。
Mr.3には悪いが、面倒だったので海楼石の手錠を破壊し、エースとルフィを抱えて共に白ひげの居る場所へ瞬歩で移動する。


「お前は昔からそうさ、ルフィ!!!」

「ハァ…ハァ…!!!」

「おれの言う事もろくに聞かねェで、無茶ばっかりしやがって!!!」

エース〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

「“火拳のエース”が!!解放されたァ〜〜〜〜〜!!!」


───わああぁぁあぁぁぁ!!!!







続く。


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